「豊作」の抽選から5年 2019年ドラフトの「勝ち組」はこの球団だ
中嶋監督の紅林に対して愛情あふれる指導も知られている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
「ドラフトの成功や失敗は、その時には分からない。真の評価は5年後に分かる」
プロ野球のドラフトにおける格言です。会議当日、ファンはクジに当たった、外れたと一喜一憂しますが、いくらアマチュア球界のビッグネームであろうと戦力になるとは限らない。一方で無名の下位指名選手が、チームの屋台骨を支えるようになることも、この世界では往々にしてあります。
【動画】奥川恭伸が神宮で995日ぶりの白星!阪神打線を5回1失点に抑える粘りの投球
ならば、時を2019年に戻してみたら-?勝ち組はいったいどの球団でしょうか。検証してみましょう。
【広島】明治大・森下暢仁投手を一本釣り!
まずは広島です。大船渡・佐々木朗希投手と星稜・奥川恭伸投手の高校生2人が人気を集める中で、カープはドラフト前に明治大のエース・森下の1位指名を公表。一本釣りに成功しました。
森下は2021年には侍ジャパンの東京五輪代表にも選出されるなど、セ・リーグを代表する先発投手として躍動。コンスタントに勝ち星を積み重ね、カープの先発ローテに無くてはならない存在として活躍中です。
6位で獲得した左腕・玉村昇悟投手も先発ローテで奮闘しているのも、キラリと光る部分でしょう。
【オリックス】1、2位の高卒選手が中心選手に!
1位で東邦・石川昂弥選手を、外れ1位でJFE西日本・河野竜生投手をクジで外し、「外れ外れ1位」で獲得した興南の左腕・宮城大弥投手が2021年から3年連続2ケタ勝利をマーク。2023年のWBCでは侍ジャパンのトップチームに選ばれたことからも、完全に「勝ち組」と言えます。
さらには2位で駿河総合の紅林弘太郎内野手を指名。2023年にはパ・リーグのベストナインに輝くなど、高卒の好素材が中心選手に育った点は、スカウトの眼力を評価せずにはいられません。