井上尚弥の前に立ちはだかる!? アフマダリエフの“再起”に海外メディアが熱視線「日本の怪物を征服できるか」
当代最強と言われる井上(左)。この日本人ファイターにアフマダリエフ(右)が挑むとなれば、大きな注目を集めるのは必至だ。(C)Getty Images
日本が生んだ“モンスター”の行く末に関わるかもしれない決定が下された。現地8月30日、ボクシングのWBAは、前WBA&IBF世界スーパーバンタム級統一王者で、同級2位のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と、同級3位のケビン・ゴンサレス(メキシコ)に同団体の挑戦者決定戦を行うように指令を出した。
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WBAは元世界2階級制覇王者で、同級1位の亀田和毅(TMK)と世界挑戦者決定戦を闘うように命じていたが、亀田がフェザー級転級を選手権委員会に伝えたため、急遽、ゴンサレスとの対戦指令が出た形となった。なお、交渉期間は30日間で、両陣営が合意に達しなかった場合には、WBAがファイトマネーを定め、各選手に50%ずつ配分して興行が実施される。
この試合の勝者には、WBA&IBF統一王者であるマーロン・タパレス(フィリピン)への挑戦権が与えられる。だが、同選手はすでにWBC&WBO世界同級王者である井上尚弥(大橋)との4団体統一戦に挑む運びとなっている。
無論、WBAも井上とタパレスの対戦を承認。すなわち挑戦者決定戦の勝者は、今年12月に日本で爆誕する見込みとなっている4団体統一王者との対決を手にできる可能性が浮上しているのだ。タパレスに敗れ、キャリア初黒星を喫していたアフマダリエフにとっては願ってもないチャンスと言えよう。
判定の末にタパレスに屈していたアフマダリエフ。もしも、彼がふたたび王座戦線に絡むとなれば、同階級が大いに盛り上がるのは必至だ。それだけに海外メディアでも28歳のウズベキスタン人戦士に対する期待が膨らんでいる。