今年も議論を呼ぶゴールデングラブ賞の人選が。。その背景は?

タグ: , 2019/12/2

投票権を持っているのは中堅からベテランの記者

 投票権を持っているのは新聞社、通信社、テレビ局、ラジオ局でプロ野球担当者として5年以上にわたって現場で取材してきた、いわゆる中堅からベテランの記者。だが1年を通して全選手のプレーを見ている記者はほんの一握り。大半は特定球団に1年間ついて回る番記者だが、交流戦で当たるチームは3試合しか見る機会がない。年間を通して試合観戦していればまだいいほうで、現場に足を運ばない、なかには記者歴だけ長くて試合をろくに見ない輩までいるのが実情だ。

 投票用紙の候補者リストには、細かい守備の数字は記載されない。見る機会の少ない選手がいれば、データくらい調べて投票してほしいところだが、匿名投票では「責任感」がない。そうなると候補者のリストを見渡して「守備がうまいイメージの選手」「打撃のよかった選手」へ印をつけてしまう人が多い、というからくりだ。メジャーリーグでは投票権が記者にあるのは同じだが、投票結果が公表される。不可解な投票をした記者のSNSが炎上したケースもある。

 先日、現役復帰宣言をして驚かせた新庄剛志氏はかつて10度のゴールデングラブを受賞した守備の名人だが、故障の影響があっても選出された日本ハム時代の05年には「今年のオレの受賞はおかしい。1年間この賞を目指して取り組んでいた選手に申し訳ない。来年からは、印象ではなく数字で選んでほしい。賞の価値がなくなってしまう」とコメントしている。

 12年の阪神金本のように、右肩痛で内野にまともな返球ができなかった選手に票が入るようでは、賞の価値を下がる一方だ。何年たっても選考方法が改善される気配はないが、せめて受賞した選手自身に「なぜ自分が?」と疑問を抱かせないくらいにはなってほしい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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