2度目の「三冠王」だけではない 村上宗隆が24歳で手にしておきたい勲章は?逆襲のシーズンへ照準【ヤクルトキャンプ】

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 そんな村上のことを、髙津臣吾監督は「負けず嫌いなのは間違いない」と話していたことがある。打撃で思うような成績を残せなかっただけでなく、守備で痛いミスが目立った昨季の悔しさを晴らしたいという思いが、ひしひしと感じられる。

 指揮官は「バッティングが注目されるポジションですけど、そこで守れて打って、チームを引っ張っていく4番バッターで、本当の打線の中心バッター、大黒柱でいてほしい」と、あらためて期待を寄せている。

 村上にとって昨年は激動のシーズンだった。3月のWBCで侍ジャパンの主力として世界一奪還に貢献し、中でも、メキシコとの準決勝でサヨナラ2点打を放ったシーンは、熱い戦いの記憶として刻まれている。

 1次ラウンドでは「4番」を任されながら打率.143と苦しみ、イタリアとの準々決勝から「5番」に降格。しかし、それ以降は本来の勝負強さを取り戻した。

 今年は3月6日と7日に京セラドーム大阪で欧州代表との強化試合が行われる。最終候補メンバーに入った村上は、再び侍ジャパンの「4番」としてプレーする可能性がある。

 今秋に開催される「プレミア12」をにらんでの大事な戦いとなるが、世界を相手に打撃面だけでなく守備面でレベルアップした姿を見せることが、早ければ2025年オフにも可能性のあるメジャー挑戦への確かな一歩にもなるはずだ。





[文:別府勉]

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