「スプリットの球速を上げたい」――悩める佐々木朗希がコーチ陣を呼び止めたブルペンの裏側 魔球が大幅に進化した“理由”
「ササキはピッチングコーチのマーク・プライアーと投手コーチ補佐を務めるコナー・マクギネスに近づき、『スプリットの球速を上げたい』と伝えた。そこでマクギネスは握り方を微調整し、本人も思い切ってボールを放るようになった」
プライアーコーチ曰く「最初はひどいもんだった」という“改良版スプリット”だが、「遅く変化していたボールと比べて、はるかに競争力が高まっていることがすぐに分かった」と首脳陣は納得。さらに綿密なセッションを図っていく中で、実質的に全く異なる球種とへと変貌を遂げた。
元々ロッテ時代から自信のあった一球に磨きをかけ、短期間でメジャー水準へと押し上げた。おそらくこれまでの内容に危機感を覚えていたであろう若武者の成長には、専用捕手を務めるダルトン・ラッシングも舌を巻く。
「ロウキはうまくやってくれたと思う。スプリッターで84~86マイルを狙うよりも、シーズンを通して球速を上げた方がうまくいくと思う。あの球種をコントロールするのは難しいからね。今日はゾーン付近に来ていた。しかも、カウントの早い段階でゾーン内に落ちていた。それだけでも過去とは違うよ。今後は、2ストライクからのスプリットをもう少しだけ確実に投げられるように調整したい」
その成長スピードは、周囲に想定されたよりも遅いのかもしれない。それでも暗中模索を続けながら、確実に課題を克服している。「プロとしても消化したイニング数が少ない発展途上の選手」と佐々木を評するロバーツ監督は、本人の変化をポジティブに語っている。
「ロウキの成長という観点から言えば、ここまでの結果もチームに悪影響を与えることは一切ないし、我々は前向きに捉えている。だから、今日の登板は本当に良かった」
まだまだレギュラーシーズンは始まったばかり。ここから令和の怪物がどこまで飛躍するか、そしてドジャースがどう向き合い続けるかを興味深く見守りたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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