元F1ドライバー・山本左近氏が衆院選で初当選「最後尾のスターティンググリッドに並ばさせていただきました」

タグ: , , 2021/11/1

 先月31日に投開票が行われた第49回衆議院議員選挙で、比例東海ブロックから自民党の公認で立候補した元F1ドライバーの山本左近氏(39)が初当選を果たした。比例区単独での出馬で名簿順位は31位だったが、同ブロックで自民党は9議席を獲得し、最後の9番目の席に滑り込んだ。

2010年のF1日本GPを走行する山本左近氏。当時の所属はHRT(モビリティランド提供)

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 「今回は支援者の皆さまに最後尾のスターティンググリッドに押し上げて並ばさせていただきました。新しい挑戦の第一歩が始まります。焦らず、でも確実に、皆さんと共に新しい時代をつくっていくためにも挑戦して参ります」とモータースポーツ用語を交えて喜びの談話を発表した。国政選挙への挑戦は2度目。2019年の参院選では自民党から比例区で初出馬するも落選した。

 同じ比例区でも参院選と衆院選では闘い方が異なる。参院選は選挙区選挙と比例代表選挙に分かれ、比例区は全国が対象。投票用紙には政党名か候補者の名前を記載して投票することができ、得票数の多い候補者から当選人が決まる。つまり自分自身を売り込まなければならない。

 一方の衆院選は小選挙区比例代表並立制だ。比例区は全国を11ブロックに分けており、拘束名簿式を採用。さらに小選挙区との重複立候補が認められ、あらかじめ決まっている名簿順位に応じて当選人が決まる。投票用紙へも政党名のみを記載することになっている。だから基本的には政党を前面に押し出して運動をする。





 19年の参院選に初出馬した際は、地元の愛知県だけでなく、東京など全国で遊説を展開。しかも短い期間で各地を行脚しなければならなかった。その後の得票データを調査して思い切って地元に注力して活動をしていれば、当選した可能性もあったとの声もあった。

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