大谷翔平の止まらぬ進化 防御率0.38を支える手術前から“変貌”した真っすぐ 敵打者が恐れる快速球に潜む「分かっていても打てない」という謎
ここぞの場面でズドンッと来る大谷の真っすぐは相手打者を困惑すらさせる(C)Getty Images
「最初の打席は面食らった感じだった。あそこまで速球が良いとは思ってなかった」
そう漏らすのは、現地時間4月22日に行われたドジャース戦で、「投手・大谷」と対峙したジャイアンツのエリオット・ラモスだ。この日、2安打を放った26歳は「僕らはあまり対戦経験がない」と前置きした上で、「彼は素晴らしい投手だと称賛するしかない」と脱帽した。
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この日の大谷翔平は、確かに図抜けた支配力を発揮した。6回(91球)を投げ、打たれたヒットはわずかに5本。7三振を奪いながら、無四球、無失点とジャイアンツ打線をねじ伏せた。これで今季は4登板を消化。防御率はリーグトップの0.38で、WHIPもリーグ2位となる0.75と高水準を保っている。
二刀流継続を思えば、まさに異次元というべき内容だろう。そんな大谷の投球面で特筆すべき要素の一つが、ラモスも「面食らった」を語った真っすぐの質だ。
率直に「進化をしている」と言っていい。今季の平均98.0マイル(約157.7キロ)を計測している大谷の4シームは、平均のスピンレートが2488回転を計測。右肘に2度目のメスを入れる直前の2023年シーズンと比較しても、229回転も多い。
スピンレートが増えれば、増えるほど、ボールには重力に抗う揚力が働き、打者の手元でホップするような軌道となる。いわゆる「キレのあるボール」あるいは「垂れないボール」となるわけである。ちなみにMLBにおける4シームの平均値は2300。大谷の場合は、それが時に100マイル(約160.9キロ)を上回るスピードで投じられるのだから、打者が恐れを抱くのも無理はない。







