「今まで通りでは上がってこない」今季2度の登録抹消 トリプルスリー男ヤクルト・山田哲人にレジェンドOBからスタイルチェンジが勧められる理由

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 一方、トリプルスリー3度の山田の打撃スタイルとしては「基本的には直球に合わせて変化球にも対応できる天才型バッター」とした。

 これまでは天性の才能を生かして実績を積み重ねてきたが、近年は苦しんでいることを踏まえ「でもそろそろ配球を読んだりとか、打つ方向を決めたり、状況を考えて打ってみたりということをやる時期にきている」とスタイル変化の時期を迎えているとした。

 「今まで通りの天才型でやっているとなかなか(状態が)上がってこないんじゃないか」と今年31歳シーズンを迎える山田に対して、加齢と向き合う上でも自身の打撃スタイルを見直す必要性があると説く。

 これは宮本氏自身の経験に基づいた言葉でもあった。

 42歳シーズンで引退を迎えた同氏はキャリアを振り返り「38、9で反応だけで(野球を)できていたかといえば、できていません」とキッパリ。長く現役生活を続けた選手は誰もが、どこかでスタイル変換を迎えているとしながら、山田に対しては現在ファームで調整中とあって、食生活やトレーニングの方法なども点検しながら「今この時期に自分で整理して、こういうスタイルでやっていくと決めたほうがいい」と今後の方向性を固める有意義な時間にしてもらいたいと願っている。

 3度のトリプルスリーに輝き、ソフトバンクと戦った2015年の日本シリーズ第3戦で放った史上初の1試合3打席連続本塁打など、早熟な才能を発揮し、記録にも記憶にも残る選手として球界を代表する選手に成長した山田。背番号「1」はどんな復活劇を歩むのか、ファンも待ち望んでいる。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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