ビッグボス・新庄監督「優勝は目指しません」発言の裏にある「２つの狙い」とは
「新庄劇場」がいよいよ開幕した。
日本ハム・新庄剛志新監督（４９）は４日、札幌市内で就任会見を行った。会見場にはテレビカメラ約２０台、報道陣１００人超が集結。同時刻でワイドショーが放映するなど大きな注目を集める中、グラサン、襟を大きく立てたド派手スーツで見参した新庄新監督は「ビッグボスと呼んでほしい」「レギュラー白紙」「球場を超満員に」「選手のメンタル強化」「試合中にインスタライブ」など驚きの「公約」を次々と口にした。
米メジャーから日本ハム復帰時には「これからはパ・リーグ」などこれまでも印象的な言葉を多く残してきた新監督は就任初日からエンジン全開となった。一方、異例の会見内容の中でも大きな注目を集めたのは「僕は優勝なんか一切目指しません」の発言。この発言の意図について「高い目標を持ちすぎると、選手というものはうまくいかない」と説明。その上で「一日一日地味な練習を積み重ねて、何げない試合、何げない一日を過ごして勝ちました。それで９月あたりに優勝争いをしてたら」と日々の積み重ねで自然にレベルアップを目指していきたいと語った。
この発言には球界内からも「アッパレ！」の声が上がった。理由としては「まず選手の精神的負担を取り除いたこと。ここ数年はＢクラスに低迷、負け慣れしているナインたちの意識改革は容易ではありません。そこをハードルを低くすることで、目標達成もしやすく、一歩、一歩の地道な努力が大事と訴えたのも選手には響くはず」（球界ＯＢ）。
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