「五輪代表選出も辛かった」中野友加里と小塚崇彦が振り返る「代表選出と引退」

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 東京五輪開催までおよそ1ヶ月。いまだ開催について様々な物議が醸される中、各競技続々と代表内定選手が揃いはじめている。

自国開催という一生に一度あるかないかの晴れ舞台へ胸を膨らませる選手がいる一方、惜しくも代表を逃し、涙をのんだ選手もいる。

そんななか、自身も現役時代、代表選考から漏れ、五輪を逃し悔しい思いをした、フィギュアスケート女子シングル元日本代表の中野友加里さんが、YouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」を更新。男子シングル元日本代表でバンクーバー五輪代表の小塚崇彦さんと対談し、五輪代表選考時の思いを告白。さらには小塚さんが語った「代表選出されたのにも関わらず辛かった」ワケについても語られた。

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自身はバンクーバー五輪代表選出も、辛かったワケ


2012年バンクーバー五輪の男子シングル代表に選出された当時の心境について

「僕にとっては夢でしたし、父親も出場経験があり、小さい頃からずっと親にも周りにも言われ続けていたので、(五輪に)行けてよかったなという思いはあります」

と振り返る小塚さん。

だが一方で、共に厳しい練習を積んできた中野さんは代表落選。切磋琢磨してきた練習仲間が代表入りを逃しただけに、自身の代表選出を素直に喜べなかったという。

「あれだけ一緒に練習をしていたから、友加里ちゃんが(五輪に)行けなかったということがすごく自分にとって辛かったですね。(2009年の全日本選手権終了後)その時点で代表が決まった訳ではなかったものの、状況的に内定者は出ていて・・・。一緒に練習をしたことを思うと、それがすごく哀しかったというか、練習の頑張りを知ってるからこそ辛かった思いはありましたね」

これを受け中野さんも、

「崇彦が半泣きで私のところにきたからびっくりしました。でも、当時ギリギリの状態でやっていたのであれが精一杯でしたね。それよりも意志の問題なのかなと思いました。五輪に行く人はやっぱり勢いのある人で、波に乗っている人がそのシーズンの代表に選ばれるべきなのかなと。気持ちでちょっと負けていたかなと思いましたね」

と、満身創痍で戦った結果だったと当時を振り返った。





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