なぜ移籍発表は遅れているのか? 合意決定的とされた鈴木彩艶の去就を揺るがすパリSGの“迷い” ユーベOBはレンタル契約に不満「何様のつもりだ?」
ユーベか、パリSGか。鈴木の新天地を巡る交渉が混迷を深めている(C)Getty Images
果たして、新シーズンの活躍の場はフランスか、イタリアか。日本代表GK鈴木彩艶の去就がいよいよ最終局面を迎えている。
2024年7月から在籍するパルマで研鑽を積み上げてきた23歳は、“人気銘柄”となった今夏の移籍市場でメガクラブへのステップアップが有力視されてきた。水面下では、プレミアリーグの強豪であるアストン・ビラ、ニューカッスル、リーズからも関心が寄せられた中で、フランスの“巨星”であるパリ・サンジェルマン移籍が決定的となった。現地時間8月11日には、地元紙『Le Parisien』やスポーツ専門ラジオ局『RMC Sport』など複数メディアが、移籍金3500万ユーロ(約64億3000万円)の5年契約で「合意に達した」と一斉に報じている。
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では、新天地は決着ではないのか。いまだ発展途上にある鈴木を巡る事情は複雑だ。
現時点でロシア代表のマトヴェイ・サフォノフとフランス代表のリュカ・シュヴァリエという二人のGKを有しているパリSGは、鈴木を強豪クラブにレンタル移籍させる意向を持っている。イタリアの移籍専門サイト『TUTTOmercatoWEB』によれば、同クラブは日本代表GKを「控え」としてではなく、よりトップレベルでの出場機会を与える想定で、鈴木獲得を狙っていたユベントスとの交渉を狙っているという。
もっとも、ユベントスを取り巻く関係者間では、「鈴木の育成」というパリSGの目論見に反発する向きもある。元イタリア代表GKで、クラブの黄金期を支えた名手ミケランジェロ・ランプッラ氏は、地元紙『Tutto Sport』で「ユベントスというクラブである以上、他チームから若手選手をレンタルで請け負ったりする『支店』のような考え方はしてはいけない」と断言。そして、こう不満をぶつけている。
「他のチームが、自分たちの控え選手や余剰選手を押し付けてくるなんて一体何様のつもりだ。スズキは、今いるペリンやディ・グレゴリオより強いとは思えない。3500万ユーロも費やすなら、もう少し上乗せしてドンナルンマを獲得するよ」













