不妊の原因にもなる子宮内膜症

タグ: , , 2019/2/6

血行不良の「瘀血(おけつ)」が子宮内膜症の要因に

 子宮内膜症は、本来子宮の中にある「子宮内膜」という組織が、子宮以外の場所にできてしまう病気。発生しやすい場所は骨盤内(腹膜、卵巣、ダグラス窩(子宮と直腸の間のくぼみ)など)で、発生する部位によって、腹膜や臓器の表面にできる「腹膜子宮内膜症」、子宮の筋層内にできる「子宮腺筋症」、卵巣の中にできる「卵巣チョコレート嚢胞(のうほう)」などの症状に分かれます。

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子宮以外の場所にできた内膜は、月経と同じように剥離・出血を繰り返しますが、通常の月経のように血液や内膜を体外に出すことはできません。そのため、血液がたまって嚢腫ができたり、臓器との癒着が起きて痛みが発生したりするのです。

中医学では、子宮内膜症の主な要因を「瘀血(おけつ)」(血行不良)と考えます。そのため、停滞した血の巡りをスムーズに整えることが対処の基本に。また、瘀血を招く「気の停滞」「身体の冷え」「体内の気血不足」なども、個々の体質に合わせて改善していきます。

こうした中医学の対処は、子宮内膜症の進行・再発の予防、痛みの緩和などにつながるため、特に初期段階の治療では有効と考えられています。ただし、症状によってはホルモン療法や手術なども必要になるため、まずは医師の診察を。その上で西洋医学と中医学を上手に併用しながら、自分の体質や症状にあった適切な対処をしましょう。

【気になる症状がある人は早めに診察を】


□強い月経痛

□月経時以外の下腹部痛や腰痛

□経血量が多い(夜用ナプキンが1時間もたないなど)

□経血にレバー状のかたまりがある

□不正出血

□性交時に膣の奥が痛む

□排便時、肛門の奥に痛みを感じる

□不妊

「子宮内膜症」のケア

1. 血の巡りを整える 「瘀血」の改善
気になる症状 : 月経痛、腰痛、排便痛、性交痛、月経困難症、不正出血、しこり(卵巣嚢腫など)、経血の色が暗い、血塊がある、顔色のくすみ、しみ、静脈瘤、舌の色が暗く黒い点やアザ(瘀点・瘀斑)がある

「 改善ポイント 」
血液がたまってしまう「子宮内膜症」の症状は、血の巡りが停滞する「瘀血」(血行不良)が主な原因に。また、中医学では、滞ると痛みが起こる「不通則痛(ふつうそくつう)」と言われ、子宮内膜症による痛みの症状(月経痛や腰痛など)にも、瘀血が深く関わっています。

症状の進行や再発を防ぎ、痛みなどの不調を緩和するためには、まず滞った血流をスムーズに整えることが基本に。瘀血の改善は子宮内膜症だけでなく、婦人科系のさまざまな不調を予防・改善することにもつながります。日頃の食事や生活習慣に気を配り、血行の良い状態を保つよう心がけましょう。

「 摂り入れたい食材 」
「黒」「辛味」の食材で血行を促す:黒きくらげ、黒豆、桃仁(とうにん)、玉ねぎ、サフラン、なす、小豆、うこん、紅花 など

2.「気」の巡りを整える 「ストレス過剰」タイプ
気になる症状 : 月経前症候群(乳房の張り・痛み、頭痛、肩こり、イライラ)、月経時の腹部の張り、怒りっぽい、憂うつ感、緊張感、胸苦しい、のどの閉塞感、舌の左右の辺縁の瘀点

「 改善ポイント 」
「血」を貯蔵する「肝(かん)」(肝臓)は、月経と深く関わる臓器。また、肝は体内の「気」(エネルギー)の巡りを整え、血流や月経周期をコントロールする働きもあります。そのため、過剰なストレスを受けて肝の機能が低下すると、気の巡りが停滞し、血流の悪化や月経の乱れを招くように。その結果、「瘀血」が発生し、子宮内膜症などの症状につながるのです。

養生の基本は、日常のイライラを上手に解消して、ストレスを溜め込まないこと。気持ちをリラックスさせて、気の巡りをスムーズに保ちましょう。

「 摂り入れたい食材 」
香りの良い食材で食の養生 気の巡りを整える:ミント、菊花、みかんの皮、黒きくらげ、三つ葉、ハマナスの花、ジャスミン、金針菜、 春菊、そば など

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