ドジャースを圧倒した「頭を使う野球」の真髄 ブルワーズ監督が証言した無意味に見えた“2死無塁でのバント策”の意味「残りの打席で必ず打てる球が来る」
2死から選手にバント策を仕掛けさせたマーフィー監督(C)Getty Images
あっけなく終わっていたバント策の真意
野球界の“銀河系軍団”にとって、衝撃の敗退劇となった。現地地時間10月15日、ドジャースはブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦で4-6と敗戦。シリーズ4連敗で目標としていたワールドシリーズ3連覇の夢もあっけなく潰えた。
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優勝決定の刹那、グラウンド上で歓喜する相手チームをドジャースナインは三塁ベンチから呆然と見守るしかできなかった。彼らが受けた衝撃がいかほどのものだったかは、「本当に悔しい。この8か月の間、ずっと努力を積み重ねてきて、最後に目標に届かないというのは本当に胸が痛い」と語った主砲フレディ・フリーマンの言葉にある通りだ。球界随一のタレント力を誇り、「球界の悪」とも揶揄されたスター軍団が防戦一方のまま敗北するという現実は、ともすればエポックメーキングな結末だった。
ただ、何よりも強調すべきはブルワーズの強さだった。4戦全てで逆転勝利を挙げた精鋭軍団は、レギュラーシーズンでMLB最高勝率をマークした凡事徹底が行き届いたプレーを展開。昨年7月に米野球殿堂入りの表彰式でイチロー氏が「一番強いのはブルワーズ」と認めた“頭を使う野球”がドジャースを吞み込んだ。
それを象徴するプレーが第4戦で9番打者がトライしたバントだ。0-4とビハインドを追っていたブルワーズは3回表2死走者なしの局面で、デビッド・ハミルトンが初球からセーフティーバントを慣行。ボテボテ打球は三塁手マックス・マンシーに難なく捌かれ、攻撃はあっけなく終わっていた。
普通であれば、アウトを無駄にした“失策”のように思える。しかし、ハミルトンにバントをやらせたパット・マーフィー監督の頭には、明確な狙いがあった。試合後に米スポーツ専門局『FOX Sports』の中継番組にゲスト出演した67歳の指揮官は、「私はハミルトンにこう言ったんだ。『バントをするんだ。バントを転がせば、残りの打席で必ず打てる球が来る。俺が保証する』とね」と証言。そして、作戦の意図を明かした。












