懐疑論を完全払拭! リバプールの戴冠劇に貢献した遠藤航に英メディアも脱帽「エンドウは212億円の男を上回った」
リバプールのタイトル獲得に貢献した遠藤。そのタフなパフォーマンスに称賛が相次いだ。(C)Getty Images
今シーズンにおいて最高の補強だ――。昨夏にリバプールに鳴り物入りで加わった遠藤航への評価はうなぎ上りだ。
現地時間2月25日に行われたカラバオカップ(リーグカップ)決勝でリバプールはチェルシーと対戦して1-0で勝利。アンカーで先発出場した遠藤は120分に及んだ試合でフル出場し、イングランド史上最多となる10度目の戴冠に貢献した。
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激闘のなかで出色のパフォーマンスを披露した。
怪我人が相次ぎ、いわば野戦病院と化していたリバプールは、コナー・ブラッドリーやジェームス・マコーネル、ジェイデン・ダンズといったユース上がりの若手を多用せざるを得ない展開に。そのなかで遠藤は120分を通して攻守に安定したプレーを披露。とりわけ要所でピンチの芽を摘み取る気の利いたプレッシングは、チームを救うものだった。
若手主体のチームを支え、優勝に貢献した31歳の日本人に対する現地メディアの評価は急上昇。昨年8月に加入した直後は獲得自体に懐疑論もあった遠藤だが、2シーズンぶりのタイトル奪取に寄与する“結果”を残し、周囲も評価は一変している。
英スポーツ専門ラジオ局『talk SPORT』は「ワタル・エンドウは120分の信じられないような試合にフル出場し、チームメイトが虫のように倒れる中でも次々とタックルを決めた」とチェルシー戦でのプレー内容を総評。そのうえで、「夏にシュトゥットガルトからわずか1620万ポンド(約30億円)で契約したエンドウ。31歳の彼にはいくつかの疑問があった。しかし、彼はシーズンを通してパフォーマンスを向上させ、着実にそれを沈めていった」と指摘している。