脅威の奪三振率12.68に潜む不思議 今永昇太の生命線である“遅い真っすぐ”の正体 なぜ平均150キロ未満で打たれないのか?

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驚異的な支配力をマウンド上で発揮している今永(C)Getty Images

 32歳の日本人左腕の声価が高まっている。

 現地時間4月15日に行われたフィリーズ戦にカブスの今永昇太が先発登板。初回に先頭のトレア・ターナーに痛烈な一発を浴びたものの、次第に調子を上げ、終わってみれば、6回(97球)を投げ、被安打3、1失点の好投。メジャー自己最多タイの11奪三振をマークする支配力を発揮した。

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 試合後に地元局『Marquee Sports Network』のフラッシュインタビューで「打たれたときは打たれた原因をしっかりと、マウンド上で分析できている」と振り返った今永は、今季ここまで絶好調。4登板で1勝ながら防御率2.45、WHIP0.77の好スタッツをキープ。さらに被打率.156、被本塁打率0.82、奪三振率12.68と驚異的な数値をマークしている。

 快投が続く中で際立つのは、真っすぐの質だ。DeNA時代から本人がこだわりを持っていた一球は、MLB全体で比較すれば、いわゆる「快速球」というわけではない。今季も4シームの平均球速は92.1マイル(約148.2キロ)。最速でも93.8マイル(約150.9キロ)でしかなく、トップのメイソン・ミラー(パドレス)とは7.6マイル(約12.2キロ)の差が生じている。

 お世辞にも速くはない。むしろ「遅い」とすら言える今永の真っすぐだが、不思議と打たれない。ここまでの被打率はわずか.133。さらに空振り率も21%と高い値を残しており、投球の生命線として使えている。

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