王国に激震 ネイマールの重症度を所属クラブが“隠蔽”? ブラジル国内で批判渦巻く偉才を巡る舞台裏「サントスが嘘をついた」
ふたたびブラジル代表に名を連ねたネイマールだが、その状況は芳しくない(C)Getty Images
招集外となることを恐れた名門
稀代のクラッキは、果たして自身4度目のワールドカップ(W杯)に間に合うのだろうか。
現地時間5月28日、ブラジル代表のチームドクターを務めるロドリゴ・ラスマール氏は、今夏のW杯メンバーに招集されたネイマールが「ふくらはぎの肉離れ」を負ったと発表。全治が最低3週間とされる「グレード2」の損傷度で、6月14日に初戦(vsモロッコ代表)を迎える本大会に向け、緊張感が高まる事態となった。
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そもそも電撃的な招集だった。23年10月のW杯南米予選のウルグアイ戦以来、ネイマールは、左膝の前十字靱帯断裂など度重なる故障とコンディション不良が主な原因となってセレソン(代表の意)から遠のいていた。
そうした中で、カルロ・アンチェロッティ監督は、今月18日の代表メンバー発表でネイマールの招集を決断。「スポンサーを重視した決定だ」と国内外で批判も渦巻いたが、百戦錬磨のイタリア人指揮官は「キャプテンにしないこと」「スタメン起用しない布陣を念頭に置いていること」「大会期間中のソーシャルメディアの利用制限」を“条件”に34歳となった偉才を組み込んだ。
しかし、招集当初に「単なる腫れ」と見られていたふくらはぎの損傷は、予想以上に重症だった。ラスマール氏によれば、代表スタッフたちがMRI検査を含む総合的なメディカルチェックを実施し、事態の深刻さが明らかになったという。
ここで注目されるのは、ネイマールが所属するサントスとブラジルサッカー連盟(CBF)の情報共有がいかにされていたのか、だ。
米スポーツ専門局『ESPN』のブラジル版は、CBF側が「招集を決めた際、このような事態は想定していなかった」と指摘。その上で「考えられるのは2つのケースだ。サントスが嘘をついたか、あるいは彼らの医療部門が基本的なミスを犯したかのどちらか」とネイマールの状況について「深刻ではない」と伝えていたクラブ側の言動を断じた。
また、国内の大手スポーツメディア『O Globo』は「サントスはネイマールがワールドカップに招集されず、批判されることを懸念していた」と指摘。今回の事態が表沙汰となる前の舞台裏で起きていた混乱を克明にしている。
「サントスはネイマールのレントゲン写真による診断結果を代表メンバーが発表される18日までCBFに送付したが、アンチェロッティ監督が『ネイマールを招集するのは万全の状態になってからだ』と警告していたため、招集されないことを恐れ、あえて深刻な状態を説明することは避けていた。クラブ側は詳細な説明が選手にとって不利になると判断し、この怪我を『単なる腫れ』『順調だ』と扱った。真実が明らかになるのは、あまりに遅かった」







