小国カーボベルデにまさかの大苦戦 それでも120分の熱戦を勝ち切る“世界王者”が見せつけた地力「簡単な相手などいない。でも、これがアルゼンチンだ」【W杯】
試合終了とともにピッチに倒れ込むアルゼンチンの選手たち。その姿がどれだけ厳しい勝負だったかを物語った(C)Getty Images
戦前の下馬評が覆る激闘となった。
現地時間7月3日に行われた決勝トーナメント1回戦で、アルゼンチン代表はカーボベルデ代表と対戦。今大会で一大旋風を巻き起こす相手に対して、2度のリードを追いつかれる苦戦を強いられながらも3-2で延長120分の激闘を制した。
世界王者は真っ向から食い下がられた。
29分に鮮やかなトラップから華麗なる一撃を沈めたリオネル・メッシのゴールで先制したアルゼンチン。だが、自陣でしっかりと守備ブロックを形成したカーボベルデを相手に追加点を奪えずにいると、59分にデロイ・ドゥアルテに豪快な又抜きシュートを決められて追いつかれてしまう。
その後も攻めるアルゼンチン、耐えるカーボベルデという構図で進んだ試合は延長戦に突入。それでも地力に勝る“王者”は93分にCKの流れからファーサイドでこぼれ球を拾ったリサンドロ・マルティネスがニアサイドを射抜くシュートを決めて勝ち越しに成功する。
ただ、ドラマはここで終わらなかった。103分にカーボベルデのシドニー・カブラルが、エリア外から右足一閃。相手守護神エミリアーノ・マルティネスの頭上を射抜く、芸術的なゴラッソをねじ込んで同点とした。
スタンドの8割、いや9割を埋め尽くしたアルゼンチン・サポーターが一気に静まり返り、流れもカーボベルデに傾きかけた。だが、南米の雄はチャンスを見逃さなかった。ふたたび同点とされた8分後にCKからクリスティアン・ロメロがヘディングシュート。これが相手CBディネイの手に当たってゴールに吸い込まれた。
三度勝ち越したアルゼンチン。最後は足がつり、ほとんど動けない選手もいる中で、カーボベルデのパワープレーをことごとく弾き返し、勝利の快哉を叫んだ。












