日本一ソフトバンクと世界一侍ジャパン両監督の「神采配」が称賛!最大の共通点は・・・

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侍ジャパン稲葉監督の神采配

 侍ジャパン稲葉篤紀監督(47)の采配はさらに踏み込んだ。プレミア12の初戦ベネズエラ戦で2点リードされた8回1死満塁の場面で、坂本(巨人)に代打山田(ヤクルト)を送った。山田は押し出し四球を選び、この回逆転に成功。坂本は今季セ・リーグMVPに選ばれ、一流選手がそろう代表でも中心的な存在。アクシデント以外での交代は、巨人では見たことがない。「坂本への代打」という大胆策が、世界一への流れを引き寄せた。

 ソフトバンク内川から代打長谷川のケースのように、相手が右投手であれば、左打者への交代はセオリーで、代えられた選手も納得しやすい。稲葉監督のすごさは、相手が右投手で、坂本も代えた山田も同じ右打者という点だ。失敗して裏目に出れば、チームの士気にも関わるギャンブル的な側面もあったが、「勇人(坂本)も分かってくれてるし、コミュニケーションはとれてる」と稲葉監督。好不調の波を見極め、勝利のためなら迷いなく代える。指揮官の決意と方向性が、チーム全体へと浸透したターニングポイントでもあった。

 100試合以上ある長いペナントレースで「監督の采配で決まるのはせいぜい5試合」というのが定説。だが短期決戦は、力の差が少ないほどベンチの采配がものをいう。プレミア12の開幕前、プロ野球監督経験がない稲葉監督の手腕を疑問視する声もあったが、優勝という結果で適性を示してみせた。工藤監督は選手、監督時代を合わせて実に14度目の日本一。今シーズン最も功績のあったプロ野球人に贈られる「正力松太郎賞」に、リーグ優勝した巨人原監督、西武辻監督を差し置いて選ばれたのは、神がかった「采配力」のたまものでもあった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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