2ケタ借金と低迷する中日と楽天…それでも未来が明るいのはどっち?

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GM兼任から監督専任となった楽天・石井監督(C)CoCoKARAnext

 30日から始まるセ・パ交流戦を前に、最下位に低迷する中日楽天。ともに5月25日時点で2ケタ借金を背負い、苦しんでいる。外国人の助っ人が機能せず、接戦に弱いなど共通点はあるが、チームの現状は異なる。

 中日は立浪和義監督(53)が我慢強く、若手起用を続けている。監督就任時に「打つほうは何とかします」と宣言したように、野手は昨季最多安打の岡林勇希(21)に続き、今季は石川昂弥(21)、福永裕基(26)、現役ドラフトで獲得した細川成也(24)らがブレークのきざしを見せている。一方、安打は出てもタイムリーが出ず、43試合で118得点、15本塁打はともに12球団ワースト。得点力不足によって、武器である投手陣にもプレッシャーがかかっている。

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 若手の積極起用により、どうしてもミスで落とす試合は出てくる。12球団ワースト33失策は仕方ない部分もあるが、技術的なミスだけでなく、緩慢な走塁、打球判断の甘さなど数字に表れない「スキ」が散見される。若さや経験不足のせいにせず、1球に対する意識や教育を徹底することはできる。選手はもちろん、指導者も含めてチーム全体で意識改革できなければ、借金返済は難しい。

 楽天は主力の高齢化が顕著で、新陳代謝が進まない。とくに打線が不振。41試合で打率.209は12球団ワースト。石井一久監督(49)がGM時代にFAで獲得した浅村栄斗(32)の.205を筆頭に、フランコと小深田大翔(27)が.231、島内宏明(33)が.181と、規定打席到達者の打率下位を楽天勢が占める。投手陣は田中将大(34)、岸孝之(38)など年齢的にピークを越え、以前ほどの活躍は見込めない。早川隆久(24)らが台頭してきたものの、野手は新戦力がなかなか出てこない。

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