「キスアンドクライに酸素ボンベが・・・」フィギュアスケーターの過酷な体力づくりとは

タグ: , 2020/12/9

 フィギュアスケート女子元日本代表の中野友加里さんがフィギュアスケートを様々な角度からお届けするYouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」。

5日に投稿された動画では、フィギュアスケートを滑る上で欠かせない、選手たちの「体力づくり」や「体力維持」について解説。

ジャンプやスピンといった高度な技を行うために必要な、過酷なトレーニング内容、さらには、あの金メダリストの凄さについても語った。

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私が現役時代1番嫌だったトレーニングが・・・


冒頭、中野さんは

「4分のプログラムを滑るのって、本当に大変なんですよ。加速するだけでも結構体力がいるんですが、ジャンプして、回転して、スピンして息止めてと言った中で、尚且つ表情は豊かで美しく魅せないといけないので、ものすごく大変です。4分間滑った疲労度を、一般のランナーの方が1km全力疾走したのと同じだと言われています。」

と、フィギュアスケートがいかにハードなスポーツであるかを解説。

実際に選手たちは、どのようなトレーニングをしているのか。

「フィギュアスケートをやる上では踊ることが重要なので、クラシックバレエやダンス、曲調によってはフラメンコをやったりします。しかし、それよりも重要なのは、走ったり筋トレをするなどして、体力を作ることです。その中でも私が現役時代1番嫌だったトレーニングが『走り込み』ですね。
やはり走ることによってスタミナもつきますし、汗を掻いたり体を温めることもできるので、基本のトレーニングかなと思います。
私は新横浜のスケートリンクを使っていたので、近くの『日産スタジアム』周辺にあるランニングコースで走っていました。1周が1km弱なんですが、男性陣は5周していましたが私はあまり走りたくなかったので、先生と相談していつも3周走っていました・・・。
なので、オフシーズンの走る量としては、3km走れればいいかなというくらいで、週1〜2回は走って体力を付けていました。」

と、自身の経験も踏まえ、体力づくりに欠かせない、走り込みについて解説。





さらに、完成度の高いプログラムを作り上げるためには欠かせないトレーニングがあるという。

「ジャンプを跳んだり、スピンを回るため、そしてショートプログラム&フリープログラムを滑りきるための体力が必要になってくるので、その体力に見合った筋力を絶対につけなければいけません。
そのために、毎日ではありませんが、週3回くらい、筋トレを欠かさずにやっていました。
ジャンプを跳ぶ時に重要なのが、『上半身から上の筋力』だと、佐藤先生から教わりました。
手の締める力、そしてしっかりとした体幹がないと、回転も出来ないんですよね。
腹筋を鍛えることによって、ジャンプのバランスや安定感、ジャンプを跳ぶ時の力が加わるので、体幹が整っていないといけません。
腹筋でジャンプを跳ぶと言っても過言ではないくらい、腹筋に力を入れることで力が一気に集中して、高く跳べたり、幅のあるジャンプに繋がっていきます。
それまで全く腹筋が好きじゃなかったんですが、佐藤先生にそう教えていただいて、しっかり取り組むようになりました。」

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