スポーツ紙が報じなければ全ては「闇の中」 「山川人的補償和田」スクープの意義

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山川の人的補償として和田の名前が挙がったことにファンは様々な反応を示した(C)Getty Images

 球界の歴史に残るスクープと言っていいでしょう。

 1月11日に日刊スポーツが一面トップで報じた「山川 人的補償 和田」「最後の松坂世代に西武 白羽の矢」という記事です。

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 早朝からSNS上ではバズりまくり、ホークスファン、ライオンズファンを中心に野球ファンの枠を超え、様々な意見が出る大騒動になりました。

 するとその日の夕方、「西武、人的補償でソフトバンクから甲斐野を獲得」と両球団から公式発表がありました。一時はネット上で「日刊の大誤報か」との声もあふれましたが、スポーツ紙のデスクは舞台裏をこう解説します。

「日刊さんは西武やソフトバンクの記事に関しては常に精度が高い。朝からウチも含めた各紙は『やられたな』というムードでした。結果的に日刊さんがこのスクープを報じなければ、ファンは舞台裏を一切知ることなく、普通に『人的補償は甲斐野』だけを事実として報じられていたかもしれない。そういう意味でも意義深い、同業としても敬意を表したいスクープでしたね」

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