NY紙が水原氏の“裏切り行為”を「お金は人を盲目にさせる」と指摘 大谷翔平への影響に言及「MLBは威厳を失う」

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大谷の専属通訳を務めていた水原氏。彼の起こしたスキャンダルは波紋を広げ続けている。(C)Getty Images

 世界的な関心はいまだ薄れてはいない。大谷翔平(ドジャース)を取り巻く一大スキャンダルである。

 発端となったのは、大谷の専属通訳だった水原一平氏の行いだ。日本ハム時代から二刀流スターと縁を結んでいた同氏は、もともと米連邦捜査局の調査を受けていた南カリフォルニアの違法ブックメーカー(賭け事の取扱業者)にギャンブルで負債をつくり、その支払いとして大谷の銀行口座から少なくとも450万ドル(約6億8000万円)を送金していたとされている。

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 事態を把握した大谷の弁護士が所属するバーク・ブレトラー法律事務所の広報担当者は「我々はショウヘイ・オオタニが大規模な窃盗の被害者であることを分かり、この問題を当局に引き渡している」と声明を発表。さらに今月25日に緊急的に開いた記者会見では、大谷本人が「うまく言葉にするのは難しい」と公言。韓国での開幕戦後に水原氏から説明を受けるまで「何も知らなかった」と衝撃的な告白をした。

 すでに複数年にわたって、50万ドル(約7500万円)ほどの送金が「8、9回」(米スポーツ専門局『ESPN』のリポートより)と複数回動かされていたとあって、大谷自身のお金の管理体制がどうなっていたのか、そしてどのように水原氏が口座にアクセスできたのかという点も焦点となっている。

 いまだ不透明な部分が多い本件だけに、現地アメリカでは辛辣な意見も目に付く。ニューヨークに拠点を構える日刊紙『New York Post』のフィル・マシュニック記者は「スポーツ界のギャンブル依存がエスカレートしてきた」と業界内の“暗部”を指摘。「こうした日が来ることを見たくなかったとしても、一定の人々は、遅かれ早かれそうなることを知っていた」と、大谷のようなスター選手でも賭博が絡んだ一大事に巻き込まれる可能性があったと論じた。

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