今も続く水原氏の違法賭博騒動の衝撃 米記者が見た大谷翔平への影響「ミズハラなしのオオタニを想像するのは難しい」

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世間を驚かせた水原氏のスキャンダルは、大谷の周辺の様子を一変させた。(C)Getty Images

 事態の発覚から約2週間。大谷翔平(ドジャース)の専属通訳だった水原一平氏が違法賭博に関与したとされるスキャンダルは、いまだ完全解決には至っておらず。余波は広がり続けている。

 キッカケは当人の衝撃的な証言だった。

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 米スポーツ専門局『ESPN』の取材で自らを「ギャンブル依存症」と語った水原氏は、21年から違法賭博に関与を告白。さらに米カリフォルニア州を拠点とする胴元に対する負債の支払いとして、少なくとも450万ドル(約6億8000万円)を大谷名義の口座から許可なく送金していたという。

 騒動のハレーションをより大きくしたのは、大谷が自身の肉声で語った声明だった。騒動発覚から間もない3月25日に開かれた会見で、「彼の借金返済に同意していませんし、ブックメーカーに対して送金をしてくれと頼んだことも、許可したことも、もちろんない」とブックメーカーとの関係性を否定するとともに自身の潔白を主張。

 そして、大谷は「正直ショックという言葉が正しいとは思わない」ともコメント。そのどこか苦々しい表情からは、メジャー移籍を決めた2018年から専属通訳を務め、公私にわたってサポートを受けてきた“盟友”に対する複雑な想いがにじみ出た。

 関係者たちにとっても寝耳に水の騒動であり、“裏切り”だった。ゆえにファンやメディアの間ではいまだに衝撃は続いている。水原氏の証言を伝えた『ESPN』のティム・キーオン記者は、「ミズハラなしのオオタニを想像するのは難しい。水原という常に存在した男がいなければ、オオタニはどこか萎縮して見える」と指摘。改めて水原氏という稀有な存在の大きさを伝えた。

「ミズハラはいついかなる時も、野球道具が詰まった荷物を背負い、水筒を持ち、オオタニの4歩後ろからついて行っていた。オオタニという偉大な男のオーラを消さないように絶妙な距離を保っていた。

 エンゼルスでの2度のMVP、歴史的な二刀流の偉業、そしてドジャースとの10年7億ドルという記録的な契約までの6年間で、オオタニは常に別格だった。そんな彼にとってミズハラは必要不可欠な存在であった」

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