滾る“韓国のイチロー” 屈辱を味わったMLB1年目に見た日米韓の差「韓国で僕の心がここまで燃えることはなかった」

オフに打撃フォームの改造にも着手したというイ・ジョンフ。その微調整のかいもあって、今春は調子が良い。(C)Getty Images
捲土重来を期する韓国人スターが燃えている。ジャイアンツでMLB2年目を迎えているイ・ジョンフだ。
昨オフに6年総額1億1300万ドル(当時約188億5000万円=当時のレート)の大型契約でジャイアンツに加入した26歳だったが、“ルーキーイヤー”は悲運をたどった。5月12日(現地時間)のレッズ戦でセンターフェンスに衝突して左肩の関節唇を損傷。即座に手術を執行した影響によりシーズンを欠場。新人王獲得の期待も高かった1年目は怪我に泣いた。
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本人が「自分が成し遂げたことを語るには、今はなにもかもが足りない」と意気込む2年目は、順調な調整を続けている。ここまでオープン戦では10試合に出場して、打率.333、2本塁打、出塁率.448、OPS1.073と上々のスタッツを記録。雪辱に燃える意欲がひしひしと伝わってくる。
そんな韓国球界の至宝は、現地時間3月9日に元韓国代表のイ・テックン氏がホストを務めるYouTubeチャンネル『Off the TV』に出演。怪我という不可抗力はあったにせよ、1年目に満足のいく結果を残せなかったメジャーリーグとの違いを赤裸々に語った。
「MLBは本当に投げられるボールが凄い。でも、『あぁこのボールを打ちたい』と欲がわいてくる。でも、韓国では僕の心がここまで燃えることはなかった。ただ『こういうボールならこう打てばいいか』っていう感じだった」