「最低1億ドル以上を求めた」村上宗隆に立ちはだかった“低評価”の壁 敏腕代理人が苦闘していたポスティング交渉の舞台裏「実戦レベルでは許容できない」

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いまではメジャー屈指の強打者として認知されている村上。しかし、ポスティングシステムを行使した際の評価は意外にも低かった(C)Getty Images

 大志を抱いて海を渡った和製大砲の市場価値が急騰している。今季からホワイトソックスでプレーする村上宗隆だ。

 26歳のサムライは、目に見える結果でもって己の価値を高め続けている。メジャーデビューを飾った3月、4月にリーグトップの計12本塁打を叩き出した村上は、5月に入ってからも好調を維持。ヤクルト時代からの課題である空振り率(43.4%)の高さという課題は解消されていないものの、ア・リーグトップの17本塁打に加え、長打率.552、出塁率.382、OPS.934と補って余りあるだけの打撃成績を記録している。

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 今では完全にメジャーの水にも馴染んだ村上。だが、開幕前に彼の下馬評が高くなかったのは、もはや周知の事実だ。

 NPBでの過去2シーズンにおける空振り率(36%)の高さが影響し、一部識者からは「成功できない」とも懸念され、鵜の目鷹の目のメジャースカウトたちの評価も揺らいだ。昨年11月に満を持してポスティングシステムの権利を行使した際には「契約金2億ドル(約308億円)を超える」(米スポーツ専門局『ESPN』)とも伝えられたが、舞台裏では苦闘が続いたという。

 そんな交渉戦の内情も明るみになっている。ホワイトソックスの地元紙『Chicago Sun Times』によれば、代理人を務めたケーシー・クロース氏は、ポスティングを行使した当初に各球団に対して「最低でも1億ドル(約158億9840万円)以上の契約を求める」という意向を明確に発信。強気なネゴシエーションを展開していたという。

 しかし、大手代理人事務所『ESM』の敏腕エージェントの考えとは裏腹に、日本での三振率と空振り率の高さから交渉は停滞。当時の事態の深刻さを伝えた同紙は「業界内でムラカミの三振する割合が実戦レベルでは許容できないほど高くなると見られ、提示された金額を支払う意志を持った球団はなかった」と回想している。

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