「私がジュントを失望させた」――中谷潤人を支えた名伯楽が明かした“世紀の一戦”の舞台裏 敗戦の夜に漏れた悔恨の念「もう一度戦えるなら必ず…」
井上との激闘に敗れた中谷。陣営も当然ながら悔しさがこみ上げている(C)産経新聞社
歴史に残る激闘から約1週間。「世紀の一戦」に敗れた側には、今も悔しさがこみ上げる。
去る5月2日、中谷潤人(M.T)は、ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者である井上尚弥(大橋)に0-3で判定負け。プロキャリア33戦目にして初めての黒星を喫した。
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序盤から中谷陣営の“策”は明確だった。中間距離を保ちながら井上が果敢に打ち出した瞬間に得意の左でカウンターを食らわせる隙を伺っていた。しかし、経験値で勝る王者の牙城を崩しきることはできず。結果的に1ラウンドから4ラウンドまで3人のジャッジが井上にポイントを与える形となり、勝敗を左右する展開とも言えた。
もっとも、中谷は後半に攻勢を強めて善戦。11ラウンドに井上の放った右アッパーを左目に受けて眼窩低骨折を負ったものの、“モンスター”に食い下がりながら紙一重の攻防を繰り広げた。
試合前に「どれだけの人が感動するかがモチベーション」と語っていた中谷は、随所で付け入る隙を見出そうとし、“最強の王者”に対してあがいた。それでも敗れた。
そんな挑戦者を支えた陣営は、再戦に対する想いを強くする。米ボクシング専門サイト『Boxing Scene』の取材に答えたルディ・ヘルナンデストレーナーは、「もしも、リマッチでイノウエに勝てなかった時には、私はもう二度とボクサーの指導はしない。引退するんだ。辞めるってことだよ。なぜなら、もう一度戦えるなら必ずイノウエを打ち負かすと信じているからだ」と力説した。
愛弟子が敗れた夜は、「ずっと独り言を言い続け、自分がジュントを失望させてしまったと嘆いた」というヘルナンデストレーナー。百戦錬磨の名伯楽でも、やはりどうしようもない悔しさに駆られた。







