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「バンタム級の実力者ともう1戦やらせてほしい」――王座戦を見た名参謀から漏れた本音 “バム”・ロドリゲスは「必然」の井上尚弥戦を実現できるか?【現地発】

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バンタム級での初陣で、いきなりKO勝利を飾り、王座に就いた“バム”・ロドリゲス。その実力は世界のボクシングマニアたちを改めて唸らせた(C)Getty Images

バンタム級でも出色だったキレのあるパンチ力

 鮮やかな決定力が“バム”ことジェシー・ロドリゲス(米国)の最大の魅力なのだろう。

 アリゾナ州グレンデールで現地時間6月13日に行われたWBA世界バンタム級タイトル戦でロドリゲスは、王者アントニオ・バルガスに6回KO勝ちを収めた。序盤はほぼ互角、どちらかといえば王者に分があった展開ながら、終わってみれば5、6回に痛烈な左でダウンを奪った“バム”の完勝だった。

【動画】王者が膝からガクンッ バム・ロドリゲスが見せつけた衝撃のKOシーン

「(2度目のダウン後は)終わったと思った。彼は仰向けに倒れたし、その瞬間に『これで終わりだな』と思った。それからレフェリーのカウントがたぶん7くらいまで進んだ時には、もう立ち上がれないだろうと分かっていた」

 ショートの左で奪ったフィニッシュシーンをロドリゲスは満足そうに振り返った。さまざまなアングルから繰り出されるキレのいいパンチは出色。さらに軽量級でこれほど鮮烈なKOシーンを演出できる選手は頻繁にいるわけではなく、他にはそれこそ“バム”との対戦が来春にも噂される“モンスター”こと井上尚弥(大橋)くらいだろう。

 今回の勝利でフライ級、スーパーフライ級に続く3階級制覇を果たした26歳。バンタム級の初戦で自慢のパンチに秘められた効果を証明した意味がいかに大きいかは、英大手プロモーション『Matchroom Sport』の敏腕プロモーターであるエディ・ハーン氏のこんな言葉が示す通りである。

「最大の疑問は、“そのパワーが118ポンドのバンタム級でも通用するのか”ということだった。その問いに対する答えは、今夜ではっきり示されたと思う」

 ロドリゲスの直近6戦はすべてKO勝ち。その相手にはファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)、サニー・エドワーズ(イギリス)、フェルナンド・マルチネス(アルゼンチン)といったビッグネームが含まれる。米老舗誌『The Ring Magazine』のパウンド・フォー・パウンド・ランキングでも4位にランクされる彼が、日本で計画されているビッグファイトへの階段を1つ上がったのは間違いないのだろう。

 バルガス戦後の会見で、もともと謙虚で物静かなロドリゲスも、井上戦の早期実現希望を少し控えめながら改めて語っていた。

「チームが目の前に用意した相手なら、誰にでも勝てる力が自分にはあると思う。もちろんお金はすごく大事だ。でもレガシーも同じくらい大事なんだ。イノウエと戦わずに引退することはできないと思っている。だから引退する前に、その試合を実現させる必要がある。そしてもちろん彼を倒して、お金も稼いで、その成功を家族と一緒に楽しみたい」

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