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「バンタム級の実力者ともう1戦やらせてほしい」――王座戦を見た名参謀から漏れた本音 “バム”・ロドリゲスは「必然」の井上尚弥戦を実現できるか?【現地発】

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フェザー級へのステップアップも囁かれる井上。現階級であるスーパーバンタムでロドリゲスとの対戦を待望する声は少なくないが…(C)Lemino/SECOND CAREER/NAOKI FUKUDA

楽観視は到底できそうにないスーパーバンタムへの転級

 もっとも、確かにフィニッシュこそ鮮やかではあったが、バルガス戦を見て、嘱望される井上戦がより楽しみになったという人ばかりではなかったのだろう。

 上記通り、開始直後の4ラウンドはほとんど差のない内容で、3人のジャッジは揃って38-38と採点。実際に3cmも身長の高いバルガスにロドリゲスが押されるシーンが多く、被弾も少なくなかった。

 最終的に豪快なKOをするのだから、ハーンの言葉通り、ロドリゲスのパンチはバンタム級でも通用するはずである。ただ、それと同時に相手のパワーも必然的にアップしたことで、その影響が感じられたのも事実。試合後の会見で“バム”本人にその点について問うと、バルガスの馬力が想定以上だったと否定はしなかった。

「正直、(バルガスは)予想していたより少しパワーがあった。ただ、118ポンド級(バンタム級)に上げて戦うわけだし、相手も大きくなると分かっていた。だからリングに上がる前からどういう試合になるかは理解していたし、何を予想すべきかも分かっていた。特別驚くようなことではなかったけど、確かにパワーは感じたよ」

 バンタム級でも必ずしも実績豊富なわけではないバルガスを「パワフルだ」と感じ、その攻撃に少々手を焼くのであれば、スーパーバンタム級に上げれば、さらに厳しい戦いを強いられると考えるのが妥当。しかも相手が“モンスター”だとすれば、楽観視は到底できそうにない。

 聡明なロドリゲス自身と、二人三脚でここまで歩んできたトレーナーのロベルト・ガルシア氏も、その部分は理解しているはずである。もともとバルガス戦の前から、ロドリゲスは「今年中にバンタム級でもう1試合行いたい」と話していた。試合後、プロモーターのハーンは井上戦にダイレクトで向いたそうではあったが、トレーナーとマネージャーを兼ねるガルシアは秋にもう1戦という希望を繰り返していた。

「イノウエとの試合は来年1月末か2月頃に実現する可能性があるということだ。だとすれば、その前にもう1戦を行なってもいいじゃないか。私たちはイノウエと戦いたいし、バムは勝てる可能性も十分ある選手だと思っている。ただトレーナーとしての立場から言えば、その前にもう1試合できるのが理想的だ。別にイノウエ戦の日程を変更してほしいと言っているわけではない。半年後にずらしてくれと頼んでいるわけでもない。日程はそのままでいい。9月頃にバンタム級の実力者ともう1戦やらせてほしいというだけだ」

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