落日のレッドブル…ニューウェイだけでなく次々と上級スタッフが離脱 再起は厳しいか

タグ: , 2024/9/29

フェルスタッペンも8戦未勝利と不振だ(C)Getty Images

 レッドブルがコンストラクターズタイトル争いの3位に転落する恐れが出てきた。第17戦アゼルバイジャンGPでマクラーレンに首位を奪われ、エースのマックス・フェルスタッペン(オランダ)も第11戦オーストリアGPから前戦シンガポールGPまで8連敗。気が付けば、マクラーレンに41点差で引き離され、コンストラクターズ3位のフェラーリとは34点差に詰められた。

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 フェルタッペンは第10戦スペインGPを終えた時点で7勝を挙げていたが、それ以降は2位が最高。チームメートのセルジオ・ペレス(メキシコ)も第5戦中国GPの3位を最後に表彰台に立っておらず、夏休み期間中の更迭のうわさもまことしやかにささやかれた。

 レッドブルが急に失速した大きな要因として技術部門の要であったエイドリアン・ニューウェイ氏が5月にチームを離脱することを発表したことが大きい。移籍先としてフェラーリ、ウィリアムズなどがメディアで浮上していたが、最終的に選んだのは2026年からホンダとコンビを組むアストンマーティンだった。

 チームのルーツをさかのぼれば、1991年にF1に初参戦したジョーダンGPで身売りする前は無限、ホンダ、トヨタの日本メーカーのエンジンを積み、鈴木亜久里、佐藤琢磨の表彰台経験者も所属した。黄色のマシンをイメージするファンも多いだろう。

 F1では、競合する他チームへ移籍する際に最新の技術が流出しないようガーデニング休暇と呼ばれる休養期間が設けられ、半年や1年といった長期にわたって新しいチームで稼働できないという紳士協定が存在する。ニューウェイ氏がマネージングテクニカルパートナーの肩書でアストンマーティン入りするのは来年3月1日。それまでは古巣を含めてF1の業務に携わることはない。

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