大谷翔平への批判に抱く疑念 米司会が訴えた“二刀流スターの凄み”「他の選手を推すことに罪悪感すら覚える」

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投打で違いを生み出した大谷の快進撃。その凄まじい活躍に賛辞は絶えない。(C)Getty Images

 大谷翔平(エンゼルス)はメジャーでの6年目を全力で駆け抜け、多くの人々を刺激した。

 今月16日に右脇腹痛によって故障者リスト入りが決定。大谷はレギュラーシーズンの終了を待たずして完全欠場が決まった。そんな天才が投打で残したスタッツは凄まじいものばかりだ。打っては打率.304、44本塁打、95打点、OPS1.066、20盗塁、102得点と超一流というべきハイアベレージを記録。投げても2年連続の2桁勝利(10勝)を挙げ、被打率.184、奪三振率11.39、防御率3.14、WHIP1.06と、まさしくエース級のそれだ。

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 しかし、大谷が欠場を余儀なくされると、手のひらを返したように様々な比較論が噴出。一部の米識者からは「オオタニは最高の投手でも打者でもない」(米スポーツ専門局『CBS Sports』アナリストのウェス・クレメンツ氏)や「客席を埋められないし、勝てない」(米ジャーナリストのスティーブン・A・スミス氏)といった辛辣なコメントも寄せられ、二刀流スターが残した成果を軽んじるような意見も目立った。

 無論、大谷が“唯一無二の二刀流”を貫き、生み出した数多の功績を称える人もいる。MLB公式ネットワーク局『MLB Network』の番組『MLB Tonight』で司会を務めるスポーツキャスターのグレッグ・アムシンガー氏だ。

 現地9月22日の同番組内で、史上初の「シーズン40本塁打&60盗塁」をやってのけたロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)との比較を求められたアムシンガー氏は「もしも、オオタニが無事にシーズンを終えていたらシーズン50発を超えるペースだった。さらに打率は3割を超え、20盗塁もしている。さらに彼の投球は過去最高のものだった。打撃においては投手では初の三冠王の可能性だってあったんだ」と強調。そして、日本が生んだ偉才の凄みを訴えている。

「もしも、彼がただの指名打者だったら、今年も普通の1年だったかもしれない。しかし、オオタニは2人のオールスター選手を1つにまとめたような選手だ。中5日で先発する投手でもあるんだ。

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