ドジャースの8億ドル超え巨額後払いに潜む“懸念” 米法律家が考える大谷翔平らのリスク「オオタニに何か起きれば」

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ドジャースと規格外の契約を結んだ大谷。球界を代表するスターたちのメガディールが話題となっている。(C)Getty Images

 ドジャースが成立させる大型契約の数々は驚くしかない。

 無理もないだろう。今オフにドジャースは歴史的な巨額契約を矢継ぎ早に締結させた。なかでも昨年12月9日(現地時間)に大谷翔平と結んだそれは10年総額7億ドル(約1015億円)と、まさに異次元。球史はおろかスポーツ史をも塗り替えた。

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 加えて、球界を驚かせたのは「後払い」という支払い形態だ。ネズ・バレロ代理人との話し合いで「僕の年俸を全部繰り越したら、チームは勝ちやすくなるの?」と問いかけたという大谷は、7億ドルのうち6億8000万ドル(約994億円)の支払いを満了後にする契約にサイン。これによりドジャースは、チームの総年俸がダウン。余剰資金を新たな補強に回せるようになった。

 球団間の戦力均衡を目的とするぜいたく税の“抜け穴”を突いたドジャース。大谷のほかに、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン、そして今月7日に、獲得したテオスカー・ヘルナンデスとも同様の契約にサインしている同球団の“後払い総額”は、8億6050万ドル(約1247億7250万円)。まさに天文学的な規模となっている。

 ともすれば、異様とも言えるドジャースとスター選手たちによる後払い額には、球界の契約事情に詳しい関係者も愕然とする。ロサンゼルスに拠点を置く国際法律事務所『Withers』のスポーツとエンタメ部門の責任者であるマイケル・ルエダ氏は、米スポーツ専門サイト『Sporting News』において「リスクはある」と指摘。そして、懸念点を語った。

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