中日・高橋周平はまだ終わっていない 天真爛漫に竜の未来を築いていく

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今季はクリーンアップの一角を務めるなど、活躍が期待されている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 4月10日、中日・高橋周平が通算1000試合出場を果たした。敵地とはいえ、自身の地元・神奈川県にある横浜スタジアムでの達成。ドラゴンズファンだけでなく、ベイスターズファンからも大きな拍手が送られた。

【動画】中日・高橋周平が節目の1000試合出場を達成したシーン





 5回終了時の記念ボード進呈では試合進行中だったのもあってか、受け取って素早く四方に礼をしてベンチへ下がった。だが、ゲームが終わった後の記念撮影では、同日に同記録達成の後藤駿太とともに満面の笑みを浮かべながらボードを掲げていた。

 この満面の笑みこそ、周平らしいな、と勝手ながらに思うわけである。

 プロ13年目での達成は、もともとの期待値を考えると遅すぎたのかもしれない。甲子園には未出場ながら3球団競合の末に入団。応援歌で「竜の未来を担え」と歌われていたように、早くから未来を嘱望されていた。しかし、規定打席に初めて到達したのは7年目の2018年。本職でない二塁手として、当時の森繁和監督に我慢して使ってもらった結果だった。

 キャリアハイは直後の2019~20年に訪れる。与田剛監督に主将に抜てきされると、攻守で躍動しベストナインやゴールデン・グラブ賞を獲得。20年には打率3割をクリアするなど、粗の多いスラッガーではなく、野手の間を正確に抜いていくスプレーヒッターぶりが板についていた。

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