「普通の野球」で開幕3連勝の阪神 岡田彰布監督の先を見越した「配慮」も光る

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(C)Kenta HARADA/CoCoKARAnext

 早くも独走か。阪神は2日のDeNA戦(京セラドーム大阪)に6-2で勝利。「神采配」ともいわれる岡田彰布監督の起用がずばりとハマり、ホームでは15年以来となる開幕カード3連勝を飾った。攻守がかみあっての勝利で磐石の姿勢を示している。

【動画】采配ずばりとなった原口の今季1号ホームラン、チームにとっても大きな一打となった





 この日の象徴的な場面となったのは4-2と2点をリードした8回。二死から中野拓夢が四球で出塁、続く島田海吏の打席でけん制の間に中野が二盗を決めると、カウント0-1となった時点で代打に原口文仁を送った。対するはエスコバー。「あの速い直球を捉えられるのは原口しかいない」と岡田監督が期待して送り出したベテランは狙い通り、初球の直球を芯でとらえ、左翼席へ。チーム1号ともなる会心の当たりに球場は大盛り上がりとなった。

 前日には12回二死の場面で代打起用した糸原健斗が右前打で好機を広げ、その後の近本浩司のサヨナラ打につながった。

 リードを広げておきたい事情もあった。この日は開幕から連投していた浜地真澄、湯浅京己の2人をベンチから外していた。長いペナントレースを考える上で、「勝利の方程式」のコンディションを重視、実際に4点差で9回を迎えたことで石井大智の投入もしやすくなった。

 試合後のテレビインタビューに岡田監督は「みんなが場面場面というか、役割というか、それがちゃんとできている」と全員野球で3連勝に結びついたと語った。

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