指揮官の熱意が実現させた遠藤航のリバプール電撃加入! クロップが「方針から逸脱するよう説得」した舞台裏とは

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さっそく伝統の真っ赤なユニホームに身を包んだ遠藤。この移籍に対する思いは、本人の表情が物語る。(C)Getty Images

 驚きの契約は小さくない話題となっている。現地8月18日、リバプールはシュツットガルトに所属した遠藤航と4年契約を締結した。移籍金は公式発表されていないものの、英公共放送『BBC』などによれば、1900万ユーロ(約29億5000万円)になったという。

「本当に幸せだ。ワタルは本当に良い選手だ」

【動画】クロップが「本当に必要だった」と熱弁! 遠藤航との笑顔の初対面シーン





 リバプールを率いるユルゲン・クロップ監督は、公式サイト上でそうコメントした。近年は、30歳以上の選手の獲得は避けてきた傾向にあった同クラブが4年契約を提示するのは異例でもある。同監督体制となってから30代の選手を獲得するのは、2016年7月にアウクスブルクから獲得したエストニア人DFのラグナル・クラバン以来だった。

 ではなぜ、リバプールは遠藤に長期契約を提示したのか。もちろん、「もしも、ワタルが30歳を過ぎていなければ、おそらく彼を獲得できなかった」「彼は本当に素晴らしい選手だ。遅咲きで、間違いなく過小評価されていた」と褒めちぎるクロップ監督の意向は大きい。一方で、今夏の移籍市場でのチーム状況による苦肉の策とも感じられる。

 今夏のレッズ(リバプールの愛称)は、「GK以外のすべてのポジションを見ている」と語っていたクロップ監督の宣言通りに大きな動きを見せた。ドミニク・ソボスライとアレクシス・マクアリステルといった新戦力を相次いで獲得。中盤に厚みをもたらしていた。

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