MLB2000勝超えの名将が「打てない」と慄く山本由伸 最高峰で放たれる“大エースの真価”「引きずり下ろすのは相当難しい」

レンジャーズ打線を牛耳った山本。(C)Getty Images
真価を問われる手に汗握る投手戦で、ドジャースの山本由伸は“結果”を出した。
現地時間4月18日、ドジャースの山本由伸は敵地でのレンジャーズ戦に先発登板。7回(102球)を投げ、被安打5、10奪三振、無四球、無失点と好投。今季3勝目をマークするとともに、防御率も衝撃的な0.93にまで下げた。
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過去に2度のサイ・ヤング賞受賞歴を誇る剛腕ジェイコブ・デグロムとの投げ合いが大きくクローズアップされた一戦で、山本は特大のポテンシャルを存分に発揮した。
ドジャース打線の援護は、初回にトミー・エドマンが放ったソロ本塁打による1点のみ。それほどデグロムも冴えわたっていたわけだが、この日の山本は凄まじかった。3回までに4三振を記録する奪三振ショーで序盤を小気味よく投げ終えると、勝利投手の権利を得た5回以降は、スプリットを主体とした配球でレンジャーズ打線を翻弄。打たせて取るピッチングで危なげなく投げ進めた。
結局、9回に2点を加点したドジャースの3-0での勝利に貢献した山本。1点台を下回った防御率も称賛に値するが、被打率.178、WHIP0.86、奪三振率11.79といったハイアベレージが居並ぶスタッツの数々は圧巻。オリックス時代に3年連続で沢村賞を手にしていた「大エース」の地力を“世界最高峰”の舞台で遺憾なく発揮している。