大量の汗をストップしたい! 夏前に始めておきたい汗対策

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3.汗の悩みには漢方治療がおすすめ

汗の悩みには、漢方薬の活用もおすすめです。即効性はあまりありませんが、大量に汗が出る症状を根本から解消してくれます。

3-1.なぜ汗に漢方が効くの?
漢方薬は、汗をかきやすくなる原因である「自律神経やホルモンバランスの乱れ」を整えることを得意としています。

また、漢方医学で多汗は、ストレスなどによって自律神経が乱れたり、水分の巡りが悪くなったりすることで、熱が体内にこもることなどが原因と考えられています。

漢方は、体質をストレスに耐えられるようにしたり、水分バランスをよくしたりすることで、老廃物や毒素と一緒に熱を排出して多汗を改善します。体質を根本から改善することによって、大量に汗が出る症状を緩和するのです。

3-2.即効性はある?
汗の悩みを漢方薬で改善する場合、残念ながら即効性はあまり期待できません。漢方薬は対症療法ではなく、からだの内側からじっくりと体質を改善していくからです。

「夏に向けて、一刻も早く汗対策をしたい!」という方には、汗を抑える塩化アルミニウムの塗り薬を使う、首裏へ保冷剤を当てる、出かける前に温冷シャワーを浴びるなどの対策がおすすめです。

また、多汗症の場合は、抗コリン薬などの自律神経を整える内服薬や手術(神経の切断や汗腺の除去など)などの対策があります。

3-3.おすすめの漢方薬
大量の汗を軽減するには、「汗腺の引き締め」や「体内の水分量の調節」が重要です。以下では、汗を抑える効果がある代表的な漢方薬を2つご紹介します。

<汗をかきやすい方におすすめの漢方薬>

・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):ぽっちゃりとしていてむくみやすい方
「防已」による体内の余分な水分の排水と、「黄耆」による汗腺の引き締め効果により、汗が大量に出るのを抑えます。(※4)

・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):疲れやすく、運動をしていなくても汗が出るような方
「気」を補うことで、汗腺を引き締めます。(※5)





4.漢方薬は体質に合ったものを飲むことが大切!

漢方薬を選ぶ際に重要なポイントは、自分の状態や体質に合ったものを選んでいるかどうかです。症状や体質に合っていないと効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が起こることもあります。

どの漢方薬が自分に合っているのかを見極めるのはなかなか難しいですよね。しかし最近では、AI(人工知能)を活用した「あんしん漢方」のようなオンライン相談サービスも登場してきました。

●あんしん漢方

5.汗を抑えて、安心して夏を迎えよう!

汗を大量にかくと人前に出られないなど、日常生活にも支障があってつらいですよね。この記事で紹介したとおり、汗をかきやすくなる原因は、ストレスやホルモンバランスの変化による自律神経の乱れであると考えられています。

汗を抑える外用薬や内服薬などの対策もありますが、根本から体質改善できる漢方薬の活用もおすすめです。

夏が来る前に汗対策をして、安心して夏を迎えましょう!

〈参考サイト〉
(※1)厚生労働省研究班監修 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ「ホットフラッシュ」

(※2)ニベア花王 8x4「汗の基礎知識 – 汗はなぜ臭うの?」

(※3)科学技術情報発信・流通総合システム(J-STAGE)特集:運動生理学分野における呼吸循環研究の最前線「運動時の体液変化とその循環および体温調節への影響」岡崎 和伸著

(※4)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ防已黄耆湯エキス顆粒(医療用)」

(※5)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ補中益気湯エキス顆粒(医療用)」

[文:あんしん漢方]

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薬剤師 稲嶺 千春

北陸大学薬学科卒業後、製薬企業や調剤薬局に勤務。
様々な経験をする中で、対症療法ではなく、漢方による根本治療の大切さを実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。

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