暑い季節こそシーズン!甘酒の凄い効能を3つ挙げてみる

タグ: , 2019/9/3

[記事提供:食の専門家による出張料理サービス「シェアダイン」(https://sharedine.me/)]

 こんにちは。料理研究家の赤石美波です!

今日は発酵食品の一つ、甘酒のお話です。

「甘酒」と聞くと、寒い冬に体を温めてくれる飲み物!
というイメージがありませんか?

 冬の時期に、保育園の「どんど焼き」で大人たちが「甘酒美味しい?!」と言って美味しそうに飲んでいた場面を思い出します。

しかし、意外にも甘酒は夏の季語になっているんです。
江戸時代、甘酒は、暑さに負けないための滋養強壮ドリンクとして飲まれていたようです。
驚きですね!

そして、そんな甘酒には、2種類あるってご存知ですか?

甘酒には酒粕甘酒と米麹甘酒の2種類ある


甘酒は、何からできているのでしょうか?

もととなる原料の違いで、2つに分けられます。
甘酒には、酒粕(さけかす)から作られているものと、米麹(こめこうじ)から作られているものがあります。

では酒粕と、米麹って何でしょう?

酒粕は、簡単にいうと文字通り、「酒を造る(絞る)ときに出たカス」のことです。

日本酒を造るときに「もろみ」というものを絞るのですが、絞ったものが日本酒であり、残った絞りかす(固形物)が、酒粕と呼ばれます。

酒粕は、酒の風味が残り、コクがあるため、昔から、そのまま焼いて食べたり、料理や漬物などに利用されてきました。
酒粕から作られた甘酒には、砂糖が入っていることが多いです。

一方で、米麹から作られた甘酒は、砂糖が入っていません。

それなのに、どうして甘いのでしょうか?

砂糖が入っていないのに・・・。
なぜ???

米麹は、発酵によって、「でんぷん」が細かくなり、「ブドウ糖」という甘い糖に分解されます。
米に含まれている「でんぷん」は、細かく分解されることで甘く変化します。

米麹から作られる甘酒は、原料が米なので、発酵の過程で甘くなります。

酒粕から作られる甘酒がアルコールを含むのに対して、(日本酒の原料の絞りかす=酒粕ですから、当然、アルコールを含みますね)

米麹から作られる甘酒は、アルコールを含まないので、お酒が苦手な人や、小さな子供でも飲むことができます。
また米麹でつくる甘酒の栄養価は、酒粕でつくる甘酒の何十倍もあると言われます。

私は普段、甘酒を買うときは、米麹から作られたものを選ぶようにしています。

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