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【現地発】5度目の挑戦でまたも敗退…日本が“鬼門の決勝T1回戦”を越えるために何が必要か ブラジルが突き付けた“シンプルがゆえの難題”【W杯】

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あるいは久保が出場できる状態であれば、“切り札”を取っておけたかもしれない(C)Getty Images

 グループリーグの疲労、ケガ人、出場停止などが重なるかもしれない決勝トーナメントは、やはり想像以上の選手層が必要になる。森保監督はそのことをカタールW杯で痛感し、3年半がかりで欧州で活躍するタレントを抜擢し、多彩な組み合わせで戦えるように仕向けてきたが、今大会直前になってケガ人が続出。使える戦力が減ってしまった。それは大きな足かせになったと言わざるを得ない。「南野、三笘、久保(建英)のケガ? それがチームの戦いに影響したのは事実かなと思います」と森保監督はブラジル戦後の会見で神妙な面持ちで語っていた。

 この3人がいれば、伊東純也や中村敬斗をジョーカーに回せただろうし、後半に苦しくなった状況でギアを上げることができたはずだった。もちろん出てきた鈴木淳之介や菅原由勢、町野修斗も悪くはなかったが、王国から流れを引き戻すようなアクションを起こせたかというと、そうとは言い切れないものがあった。

 初戦・オランダ戦(ダラス)の左ひざの負傷で最終的に復帰が叶わなかった久保も「個人的にはすごく申し訳ないなと思います。大事な時に僕がいたら、何か変えれたとかそういうことを言うつもりはないですけど、今まで僕のことを信じてくれたいろんな人たちに申し訳ないなと思います」と唇をかんだ。

 ブラジルの方もハフィーニャなど複数人のケガ人がいたが、それでも途中からピッチに立つ選手たちがギアを上げていた。つまり無尽蔵の選手層を築き上げなければ、日本は優勝はおろか、トーナメントも勝ち上がれないということになる。

 そういう日本代表を作るのは本当に至難の業。少子化が進む中、タレント育成も難しくなる一方だ。それでも上田綺世が「これから出てくる若い世代も欧州にどんどん出て、ステップアップして、日本人が当たり前のように欧州で活躍しているという状態が作れれば、自ずと日本代表のレベルも上がる」と話すように、欧州で階段を駆け上がっていく若手が次々と出てくれば、2030年以降に希望が見えてくるかもしれない。

 そういう強い日本代表が生まれ、今度こそ決勝トーナメント1回戦を突破する日が訪れるのはいつなのか。我々はそれが現実になるのを信じて見続けるしかないのだ。

[取材·文:元川悦子]

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