「このままでは研究され尽くす」エクアドル戦で浮き彫りになった森保ジャパンの攻撃停滞 “上田・伊東依存”の現状を変える術はあるのか
「W杯で試合をしたような感じで、研究されて、自分たちのウイークな部分を狙われている感じがしました」と伊東と同じタイミングでピッチに立った鎌田大地(クリスタルパレス)も相手の老獪さを認めていたが、同じ2026年W杯32強のチームを圧倒できなければ、2030年W杯8強以上という目標達成は難しい。
アジアカップになれば、日本が上田と伊東の決定力に依存気味なことを、どの国も徹底的に分析し、対策を講じてくるはず。そこで久保と鈴木唯人の新シャドーコンビら他の攻撃陣がゴールを奪ってくれれば理想的だが、現状はそうなっていない。
今回、森保監督が呼んだフレッシュな面々で結果を出しているのは、ウルグアイ戦でゴールした松木玖生(サウサンプトン)と塩貝健人(ヴォルフスブルク)だけ。エクアドル戦で先発起用された谷村や鈴木唯人が得点を決めてくれていたが、風向きも変わったかもしれないだけに、やはり残念だった。
「自分の感覚ではもうちょい何かやりたかったなという感覚がすごく残っていますし、フライブルクの時に比べるとドリブルでスルスル行くシーンとかが少なかった。もうちょい面白いことができたらよかったなと思います」と南野拓実(モナコ)が長くつけていた8番を背負った鈴木唯人も割り切れない感情を吐露した。彼ら準主力たちがグングン力をつけ、アジアカップでは主役の座を奪い取っているくらいの勢いを見せてくれなければ、重苦しい雰囲気は払拭できないだろう。
今シリーズは5日のニュージーランド戦がラストマッチ。エクアドルとはまた違った特徴の相手で、実力的には日本より格下だろう。となれば、フレッシュな面々が目に見える結果を残せる可能性も広がってくる。「この試合で何もできなかったら、もう代表には呼ばれない」というくらいの危機感とガツガツ感を誰が見せてくれるのか…。そういうタイプの塩貝と松木を筆頭に、見る者を驚かせるような大仕事を期待したいものだ。
[文:元川悦子]
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