金メダル獲得したのになぜ批判? サッカー韓国代表メンバーの言動が母国内で波紋 兵役免除を巡る一大論争に発展「BTSは軍に行かなければならなかった」
日本との決戦を制し、金メダルを手にした韓国イレブン(C)Getty Images
日韓戦を制してのアジア4連覇の偉業。しかし――
韓国でアスリートたちに厳しい目線が向けられる事態が発生している。
物議を醸しているのは、10月3日に行われた愛知・名古屋アジア大会のサッカー男子決勝だ。日本代表とのライバルマッチを1-0で制した韓国代表の面々は、勝利に快哉を叫ぶとともに、兵役免除の“特権”を得たことに歓喜した。
日韓戦を制してのアジア4連覇の偉業――。当然ながら母国内で歓迎されるはずだったが、イレブンへの逆風は強まる一方となっている。物議を醸すキッカケとなったのは、複数の選手が試合後のフラッシュインタビューに発した発言にあった。
主将のイ・ギヒョクは「金メダルはどうですか? やはり重いですか」と聞かれ、返す刀で「これで軍隊には行かないですからね」と笑顔で回答。続けざまに「僕はこれ(金メダル)を取らなければ、9日後に入隊する予定だったので、正直言って、必死でした」と証言。また、ベルギー1部のヴェステルローでプレーする点取り屋のヤン・ミンヒョクは、こう漏らした。
「僕らには兵役免除という“報酬”があった。だから、それだけを見てプレーをしていた」
韓国では1973年から芸術・体育要員の兵役特例制度が導入。アジア大会では金メダルを獲得した場合に「3週間の基礎軍事訓練と544時間の体育奉仕活動」の条件付きながら兵役義務が免除される権利が与えられる。この特例は同国の多くの男子アスリートたちにとって、キャリアを占う上で重要な意味を持つ。ゆえに「メダルよりも兵役免除を重視していた」という考えは、ある種の本音と言える。
しかし、兵役義務を軽んじるような発言は国民感情を逆なでし、多くのメディアや識者から批判の声が噴出。もはや金メダル獲得に関する話題どころではない事態に至っている。
サッカー代表選手たちによる一連の言動に対して「結果は輝かしいものだったが、後味は悪い」と断じた日刊紙『スポーツ京郷』は、「ファンの視線は冷めきっている。優勝直後に一部の選手たちが行った軽率な言動が、メダルの価値を貶めてしまった」と母国内の雰囲気をリポート。そして、今回の騒動がどれだけ波紋を呼ぶものであるかを記している。













