待ったなしの“高齢化問題”に直面するドジャース 再建へ求められる「2027年の4つの決断」を識者がリアル分析 スクバル流出はやむなし、超有望株デポーラの抜擢を
このデポーラを育てていくことがドジャースの未来につながる(C)Getty Images
③強打のミドルインフィルダーを補強
とはいえ、デポーラが来季すぐ戦力になるかどうかは未知数だし、過度な期待を寄せるのも望ましくない。そこで、すでに実績十分でなおかつ今後数年にわたって打線の中軸を担える打者を補強したい。ポジションの空き状況なども踏まえると、遊撃/二塁のミドルインフィルダーが望ましいだろう。
具体的にはエリー・デラクルーズ(レッズ)、CJ・エイブラムス(ナショナルズ)、ガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)あたりが条件に合致する。いずれもパワーとスピードを高い水準で兼備し、ゲームチェンジャーとなり得る存在だ。
ただし、ベッツは遊撃への本格転向からまだ2年。33歳にして水準以上の守備力を発揮している現状で、さらなるコンバートを要請するのはさすがに気が引ける。となると、WBCも含めて二塁経験豊富なヘンダーソン、同じく今季終盤は二塁に入ることも多かったエイブラムスの方がターゲットとしては現実的か。
もちろん、ヘンダーソンにしてもエイブラムスにしても、獲得には多大な代償が伴う。複数のトップ・プロスペクトに加えて、今季オールスターに出場したジャスティン・ロブレスキーあたりを差し出す必要があるかもしれない。そうだとしても、主力の高齢化&打線の弱体化に歯止めをかけるための策が必要なのは明らか。乾坤一擲の大勝負に出る価値はあるはずだ。
④「走れる選手」も加えるべき?
ポストシーズンでの敗戦を受け、「足のある選手を獲得するべき」という声も上がっている。確かに、今季の盗塁数はリーグ最少の72。盗塁以外も含めたベースランニング全体を数値化したBaserunning Runsも-5で同じくリーグワーストだった。攻撃のオプションを広げる意味でも、いわゆる「俊足巧打」系の選手を加えておきたいところではある。
アベレージを残せて三振が少なく、なおかつ足も使える選手となると、オットー・ロペス、ゼイビア・エドワーズ(ともにマーリンズ)などが候補に上がる。奇しくも、この2人もミドルインフィルダー。ヘンダーソンやエイブラムスの獲得に失敗した場合の「プランB」にもなり得る。
また、テオスカーの放出とデポーラのレギュラー抜擢を前提とした場合、外野のバックアップ要員も確保しておきたい。カブスからFAとなるタイロン・テイラーは俊足強肩で左投手にも強く、まさに27年のドジャースにうってつけの人材だ。
最後に付け加えておくと、「パニックモードに陥らないこと」も重要だろう。レギュラーシーズンで挙げた100勝は、頂点をつかんだ24年(98勝)、25年(93勝)よりも多い。確かにブルワーズにスイープを喫したのはショッキングだったが、それでも他球団が羨むような陣容であることは事実。冷静に、そして着実に課題を潰していきながら戦力を整えていくことが重要になる。
[文:久保田市郎]
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