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【ラグビー】理想の勝ち方でイタリアに勝利したジャパン アイルランドとの差はどこまで縮まっているか

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 前半、好勝負を展開しても、後半はフィジカルに勝る相手に力押しされて、スタミナ負けする、というのが、ランキング上位国と対戦する場合の「負けパターン」だったが、この試合に限ってはジャパンのスタミナは最後まで枯渇しなかった。相手がパワーランナーにボールを持たせる以前の段階での早い潰しに数多く成功していたからだ。パワーランナーに使うエネルギーをセーブしたことでスピードが持続し、さらに次のフェーズでも優位なコンテストができる。『ラグビーパス』の分析によるスタッツそのものを比べてみた場合、テリトリーはジャパン52に対し、イタリアは48、ポゼッションもジャパン51に対しイタリア49とほぼ差はない。差がついたのは、タックルターンオーバー、すなわちタックル後のボールを自チームのモノにしたか否かだった。ジャパン8回に対し、イタリアは1回だけ。いかにジャパンのディフェンスが堅かったかがわかるデータだ。こうしたディフェンスの踏ん張りもあって、実際のスタッツ以上にジャパンがボールを持ち、攻め続けているという印象が強かった。

 失点を20点以下に抑え、僅差で競り勝つ。現在のジャパンにとってはほぼ理想的であると言って良い勝利だった。

 目立った課題は、スクラムで2度コラプシングを取られてしまったこと。スクラムでの反則はチャンスを手放し、ピンチを広げる上、敵の、特にFWの士気を爆上げしてしまうことにつながる。2度のコラプシングを取られてしまった左PR岡部崇人にはコーチ陣を含め早急な修正をお願いしたい。

 さて、次回の相手はアイルランド世界ランク3位の強豪であり、昨年の対戦ではいいようにあしらわれて負けてしまったチームだ。ラグビーというゲームのあらゆるスキルの高さも、フィジカルの強さもイタリアの数段上を行く、強豪である。この試合で見せたような、相手が仕掛けてくる前に潰すようなディフェンスがどこまでできるのか。7月11日の試合に注目したい。

[文:江良与一]

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