春こそ注意が必要 男性の不安感・集中力低下・ミス増加の意外な原因とは?

タグ: , 2024/4/5

3.男性のメンタル不調の対策方法

男性ホルモンのテストステロン値がそこまで低下しておらず、比較的軽めのメンタル不調なら、セルフケアもおすすめです。メンタル不調の対策方法を3つご紹介します。
3‐1.1日15分の日光浴
日光浴でビタミンDの生成を促すことで、テストステロン値が上昇したという研究データもあります(※1)(※2)。

また、日光浴には通称「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌量を増やす効果が。セロトニンは睡眠ホルモンのメラトニンの生成にも関わっていて、テストステロンは睡眠中にもっとも多く分泌されるため、睡眠の質を高めることで、男性更年期のケアを行えます。
3‐2.亜鉛を摂取する
亜鉛が不足するとテストステロン値が低下するため、亜鉛を補給することで、テストステロンレベルを上昇させられるといわれています(※3)。

また、亜鉛の摂取はうつ症状の解消に効果が見込めるというデータもあり、うつの軽減や予防に役立つ可能性が示唆されています(※4)。

ただし、亜鉛サプリメントによる効果には明確なエビデンスが存在しないため、注意が必要です。
3-3.漢方薬を飲む
男性更年期のメンタル不調には漢方薬もおすすめです。

漢方薬は植物、鉱物など自然由来の生薬の組み合わせで作られており、心とからだのバランスを整え、男性更年期のさまざまな不調の緩和が期待できます。

また、生活習慣に気を配るのが難しい場合でも、漢方薬なら飲むだけで済むので、手軽にとり入れることができます。

男性更年期の精神的な不調には、「ストレスで乱れた自律神経を整える」「睡眠の質を上げて疲労を回復させる」などの作用がある漢方薬を選びましょう。

男性更年期のメンタル不調におすすめの漢方薬をご紹介します。





<男性更年期のメンタル不調におすすめの漢方薬>

・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):精神が高ぶり緊張している方におすすめです。生命エネルギーの停滞を解消して精神を安定させることで、ストレスや気分の落ち込みを軽減します。

・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):全身がだるく疲れやすい方におすすめです。胃腸の働きを高めて体力を回復させることで倦怠感や心身の疲労を緩和します。

漢方薬は体質との相性がとても大事です。相性がよくないと、思わぬ副作用があらわれることも。必ず、医師や薬剤師の指導のもと使用してください。

最近は、ネットで体質診断から漢方薬の購入まで完結する「あんしん漢方」が人気です。5分で完了するメール問診を始め、体質ごとにさまざまな養生法を指導してくれる漢方養生サポートなど、サービスも充実しています。

●あんしん漢方

4.ひとりで抱え込まず、適切なケアを

40代中盤以降にみられる男性更年期。心身の不調に心当たりがあるなら、まずは医療機関を受診してみましょう。軽めの症状なら、今回ご紹介したセルフケアをぜひ活用してみてください。

【参考文献】
(※1)医療法人男健会北村クリニック「テストステロン(男性ホルモン)について」
https://kitamura-health.com/testosterone.html
(※2)大東製薬工業公式BLOG「遊離テストステロンおよびビタミンD両者の低下が致死的なイベントと関連する」大東製薬工業
https://daito-p.co.jp/blog/2012/02/post-86.html
(※3)Te Liger, et al(2023). Correlation between serum zinc and testosterone: A systematic review. Journal of Trace Elements in Medicine and Biology, 76
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=202302282793369094
(※4)Jun Lai, et al(2012). The efficacy of zinc supplementation in depression: systematic review of randomised controlled trials. J Affect Disord, 136(1-2), e31-e39
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21798601/

[文:あんしん漢方]

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<この記事を書いた人>あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

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