「驚異的な仕事をした」大谷翔平の“窮地”で重責を担った新通訳アイアトン氏に称賛止まず 米記者も絶賛「大幅な昇給を願う」
専属通訳だった水原氏の解雇を受け、大谷の新通訳となったアイアトン氏。(C)Getty Images
間違いなく球史に残るメガスターの窮地を支えた新通訳が脚光を浴びた。
先週発覚した水原一平元通訳による巨額の違法賭博問題は、3月25日に当事者でもある大谷翔平自身が本拠地ドジャー・スタジアムで開いた会見によって、一応の終結を見た。
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大谷が「今日話せることに限りがあるのをご理解してほしく、ここにまとめたメモがあるので、何があったか説明したい」と用意してきた声明文を読み上げた。約12分間にわたって展開されたいわば“独白”は、文字通り赤裸々な内容に終始。とりわけ水原氏の裏切り行為を「信頼していた方の過ち」とした表現からは本人の複雑な胸中がくみ取れた。
レギュラーシーズンの本格化を前にした異例の会見。本人としても受け入れがたかったであろう事実の告白は、球団の核となるスターを預かるドジャースにとっても重要な局面でもあった。その会見で重要な働きぶりを見せたのが、新たに通訳を任されたウィル・アイアトン氏だった。
もっとも、通訳者としての実績はあった。2016年にドジャースと契約したアイアトン氏は、前田健太(現ツインズ)の通訳として従事。そこでの貢献度の高さを評価され、前田が退団してからも同球団で選手育成・能力開発部門の一員となり、現在は主任を任されるまでに至っていた。