【巨人】記念試合勝利の裏で指揮官が新エース戸郷翔征にあえて”ゲキ”を飛ばした理由とは
阿部監督は勝利の裏でチームを引き締めることも忘れなかった(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext
記念試合にふさわしい内容となった。
巨人は5月3日に行われた球団創設90周年記念特別試合「長嶋茂雄DAY」として開催された阪神戦(東京ドーム)に8-5と勝利。プロ2年目、注目左腕の門別啓人を早めに攻略すると、ゲームの主導権を握り、勝利をたぐり寄せた。
【動画】戸郷は大山に一発を浴びるなど、もったいない投球が目立った
ミスターの野球人としての功績をたたえる記念試合、試合ではユニホームの右袖と帽子に永久欠番となっている「3」を刻んでプレーした。長嶋氏も来場、愛弟子の松井秀喜氏もセレモニアルピッチで花を添える中、ナインも懸命に戦った。
初回だ。二死無走者から吉川尚輝が二塁打で出塁、続く岡本和真が四球を選び、二死一、二塁の形を作ると、坂本勇人、長野久義、小林誠司、門脇誠の4連続適時打で4点を奪う。鮮やかな先制攻撃で王者、阪神に向かっていく姿勢を鮮明にした。
カード前まで3連敗と打線に勢いがなく心配された。多くのレジェンドOBが来場する日にこれ以上、心配をかけるわけにはいかない。そんな気持ちが透けて見えるほど、誰もが闘争心に満ちた表情で試合に臨んでいた。
2回には主砲、岡本にも5号2ランが飛び出すなど、2回までに6得点と大量にリードを奪う中、あえて厳しい目を向けられたのは先発の戸郷翔征だった。