いったいなぜ騒動に? ド軍主砲フリーマンの発言に韓国メディアの反発止まず「礼儀が全くない」「考えが浅いとしか」

東京ドームで調整を続けたフリーマン。(C)Getty Images
「ソウルが気に食わないのか」
何気ない発言が思わぬ形で火種となり、炎上騒動となった。
くしくも騒動のキッカケとなったのは、ドジャースの主砲フレディ・フリーマンのコメントだった。来る3月18日に東京ドームで行われるカブスとの開幕シリーズを前に、米紙『Orange County Register』のインタビューに応じた35歳は、「韓国のときより10倍すごいことになるだろうね」と予測。「韓国に到着したときもかなりクレイジーだったけど、東京に着いたときどうなるか、想像もつかないよ」と強調した。
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当然の意見ではあった。球界だけでなくお茶の間をも賑わせる大谷翔平を巡っては一大フィーバーが巻き起こり、日米両球界で「時の人」と化していた。そんな二刀流スターを取り巻く異様な状況についてフリーマンは以前から「彼の様子を毎日間近で見られたのは、本当に特別な経験だった。本当にクレイジーだ」と目を丸くしていた。
フリーマンは、自身が「大谷狂騒曲」を目の当たりにしてきた経験から、凱旋フィーバーの凄まじさを予測したに過ぎなかった。しかし、昨季に韓国で開催された開幕シリーズを引き合いに出したために、一部の心証を悪くしている。
とりわけ猛反発を展開しているのは韓国メディアだ。ニュースサイト『Newsen』は「韓国で受けた特大接待はイマイチだった? フリーマンは無礼」と銘打った記事を掲載。先述のコメントを引用した上で「あえてソウルシリーズを比較対象にしたのは、1年前にドジャース選手団を『特急おもてなし』をした韓国に対して礼儀が全くないと言える」と断じた。
「ソウルが気に食わないのか。もちろん同じチームに3人もの日本人選手がいることを意識し、日本をプッシュするつもりだったのだろうが、公に韓国を『10倍は劣る場所』と言及したのは考えが浅いとしか言いようがない」
また、韓国のラジオ局『Radio Korea』も「フリーマンの発言は多くの韓国ファンたちはどういう意味なのかを理解できる範囲ではあった」と前置きしつつ、「あえて『10倍』と明確な表現まで使う必要があったのか。それが残念さを示している」と糾弾した。