防御率0.38の快投が表面化させた「大谷ルール」に対する球界の不満 元GMたちは大谷翔平への“優遇”に理解「オオタニは野球界の宝。そうですよね?」

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開幕から「投手」として快投を続けている大谷(C)Getty Images

カブス監督の発言が波紋

 またも大谷翔平は“打たれなかった”。現地時間4月22日に敵地で行われたジャイアンツ戦に「1番・投手兼指名打者」で先発登板。6回(91球)を投げ、被安打5、無失点、7奪三振と好投した。

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 最速100.6マイル(約161.9キロ)を計測した4シームを軸に、スイーパー、スプリット、そしてカーブを使った効果的な投球が冴えたこの日は、四死球はゼロ。後続が打たれて勝利投手にこそなれなかったが、先発ローテの柱として試合は作った。

 いまだ4登板(24イニング)を消化した段階のスモールサンプルに過ぎない。それでも、規定投球回に達した偉才の防御率はリーグトップの0.38。WHIPもリーグ2位となる0.75と、図抜けた支配力を物語る高水準を維持できている。

 そんな「投手・大谷」の活躍によって表面化するのが、いわゆる「大谷ルール」を問題視する米球界内の声だ。最近では、カブスのクレイグ・カウンセル監督による「一つのチームのために、おそらく最も奇妙なルールだ」という発言が話題となった。

 カウンセル監督をはじめとする一部の関係者間で問題視されているのは、MLBが設けた二刀流選手のロースター登録を巡る取り決めだ。メジャーリーグでは、開幕から8月31日まで、26人のアクティブロースター(投手13人、野手13人)が許されているのだが、ドジャースは野手13人、投手13人に加え、大谷が「投手」としても認められていることで14人目の投手登録が可能となっている。

 無論、ドジャースも、そして大谷もルールに反しているわけではない。しかし、MLBは「二刀流選手」を登録するための“条件”として「投手としてシーズン20イニング以上に登板」「打者でシーズン20試合以上に出場、または60打席以上」を設定。そのハードルの高さが、次なる二刀流選手誕生の弊害になっているとの異論も噴出し、ルールの見直しを求める声も高まっている。

 もっとも、他球団が羨み、そして識者間で「公平じゃない」(元レッズGMのジム・ボウデン氏談)とも論じられる投手登録の「プラスワン」をめぐっては、“優遇”を仕方ないとする見方もある。

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