すでに米国内に集結し、事前合宿を行っているオランダイレブン(C)Getty Images
世界でも指折りの精鋭軍団には、史上初の世界一に向けた“切実な想い”がある。
来る6月12日に開幕するアメリカ、メキシコ、カナダでの北中米ワールドカップ(W杯)で、優勝候補の一角として見られるチームの一つが、オランダ代表だ。同15日の日本代表戦で大会初戦を迎えるオランイェは、フィルジル・ファン・ダイク(リバプール)やフレンキー・デヨング(バルセロナ)、コディ・ガクポ(リバプール)といったタレントが揃い、悲願のタイトル獲得を狙える状況にある。
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まさに悲願の「世界一」を誰よりも強く望むのは、選手やスタッフを支えるオランダサッカー協会(KNVB)の関係者たちだ。理事を務めるマリアンネ・ファン・レーウェン氏は、日刊紙『Telegraaf』で「私たちの予測では、我々の代表チームはワールドカップで優勝した場合にだけ利益を上げられる」と告白。切迫する協会の財政状況からW杯優勝しかメリットがないという見解を示した。
今大会に向けた運用費について、世界的な物価の上昇によって「あらゆる費用が本当に異常な水準になっている。ホテルや航空券の価格を見ればわかる」と漏らすファン・レーウェン氏は、「カタール大会は各会場の距離感も近く、物流面では理想的だった。でも、今大会は移動距離が非常に長く、チームにかかる財政的な負担もはるかに複雑で高額だ」と断言。W杯優勝以外の結果に終われば、KNVBとオランダ代表が赤字になる可能性を明確にした。
「真の利益が得られるのは優勝した時だけ。そうすればかなりの額が残る。私たちの見積もりでは600万ユーロ(約12億円)ぐらいの利益にはなる。でも、最悪なシナリオは2位で終わること。あらゆる費用を使いながら、全力を尽くして最後まで準備が必要となる一方で、高額な賞金は得られない。そうなると、200万ユーロ(約3億6955万円)の赤字になる。それ以外の順位では、利益はゼロ。もしくはマイナス100万ユーロ(約1億8478万円)の範囲内を想定している」