打撃も、守備も、投球も、あらゆるプレーが数字となって“見える化”が進んでいる昨今の野球界。その現状にマチャドは黙っていなかった(C)Getty Images
あらゆるデータが即座に浮かび上がる昨今の野球界。聞きなれない指標の数々は、プレーを言語化する上で大いに重宝し、時に選手を“価値”を定める評価基準ともなる。
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プレーの“見える化”は便利になったと言える一方で、選手の“感性”を軽んじ、頭でっかちにもなりえる。そうした中で日々熾烈な競争に身を置くスターから「数字至上主義」とも言える球界の風潮に異論が飛んだ。
現地時間6月6日、パドレスの主砲マニー・マチャドは、米メディア『The Athletic』など複数メディアの取材に対して「正直な話、俺はデータだの、アナリティクスってのはなくなればいいと思ってる。もう勘弁してほしいんだよ」と吐露。「過剰」とされる米球界内での統計データや指標への傾倒に本音をぶちまけた。
「今の野球界は数字が溢れすぎている。ぶっちゃけ、俺はその半分も何の意味があるのかが分かってない。スコアボードを見るたびに『一体これは何のための数字なんだ?』ってなる。チームメイトとも、『これは一体何の指標なんだ?』なんて話をするんだ。特に投手関連の数字はね。『FIP』とか何とか。あれって何なんだ? 意味あるのかって感じだ」
彼は例に挙げたFIPは、守備の影響を排除して投手を評価する指標で、被本塁打、与四球、死球、奪三振から算出されるため、「真の防御率」とも言われる。これ以外にも、昨今の野球界では打率よりxBA(予想打率)、打点よりwRC+(打撃得点創出力)やWAR(打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して、選手の貢献度を表す)といった細かな個人データが中心に置かれた議論が主流となっている。