「46億円では足1本すら買えない」――なぜ価値急騰がした佐野海舟の移籍は破談したのか リバプールらを遠ざけたマインツの“交渉術”「高すぎる」
マインツで今季の開幕戦を迎えた佐野(C)Getty Images
成長著しい日本代表MFは、今夏にステップアップ移籍を画策。水面下で複数クラブとの交渉が行われたが、実現には至らなかった。
現地時間8月28日、マインツのクリスティアン・ハイデルSDは、この夏の移籍マーケットで移籍が囁かれた日本代表MF佐野海舟の去就について「彼は残留すると見ている。100%とは言わないが、おそらく99%はそうなる」と断言した。
日進月歩で進化を続ける25歳だが、交渉は捗らなかった。先の北中米ワールドカップ(W杯)でも真価を発揮した佐野の市場価値は急騰。欧州トップリーグの強豪クラブからの関心も集まり、トッテナム、アーセナル、そしてリバプールがマインツ側に問い合わせを行ったという。
しかし、移籍に向けて機運が高まった中で、マインツの幹部は冷静に状況を見定めていた。佐野と2028年6月30日までの契約を締結している古豪は、「まだクラブには経済的には余裕がある」(ハイデルSD談)として、現地時間8月27日までの交渉期限を設けた上で、移籍金6000万ユーロ(約108億8646万円)以上を要求した。
その“デッドラインデー”が過ぎ、地元紙『Frankfurter Rundschau』の取材に応じたハイデルSDは「人々はいつも『彼は100%残留する』と言うのを聞きたがる。それはあくまで仮定の話だ」と吐露。その上で「もしも、明日にレアル・マドリーから2億8300万ユーロ(約524億円)のオファーが来るかもしれない。しかし、我々は『申し訳ないが、自分で設定した期限は過ぎてしまった』と言うことになるだろう」と明言した。
結果的にマインツ側の強気な設定は、佐野に触手を伸ばしていた複数のメガクラブを遠ざける要因となった。「サノは当分の間はマインツを離れることはなくなった」と伝えた『Frankfurter Rundschau』は、交渉の舞台裏を掘り下げている。













